いやらしく分析して分解してみて、ようやく本当に、自分がお師匠の創作のいったい何を好きだったのかがわかった
長いこと、流麗な絵柄に魅了されていた気がしていたんだけど、「尋常じゃない漫画の構成力」に惹かれていたんです
Thread
See new Tweets
Conversation
「下手なアニメ化や実写化をされるくらいだったら断りたい 元の、自分が描いた漫画を読んで欲しい」
という意味のことを言っていたのを聞いたことがあるのですが、本当にそうだよなと思います
フヂタさんの漫画、キメの中心の絵は、カメラ目線、いや、ものすごい目ヂカラで読者を見つめてくるんですよね
読み解いていくと、その度合いは他の作家さんとはまったく異なっています
読み手は作者とガンの飛ばしあい殴り合いをするみたいなことになる
フォークソングやバンドサウンドを浴びていたところに、いきなりテクノポップやヒップホップの文法が飛び込んでくる、くらいの落差が、ただ理由もわからずどれも好きな漫画だったはずなんだけど、実はそれぞれまったく異なる「音楽」だったくらいの驚き
1コマ目の道路標識の矢印を含めて、「漫画の視線誘導の構成を読み解く」目線を獲得して見直した時に、この見開きは度肝を抜かれました
当たり前のことに気が付くわけです
「全部考えて計算して作られているんだ」
と
「感性」とか「感覚」とかの逃げ道に逃げたら、えてしてそのままになっちゃうんだ
ついでにアンドリューワイエスの絵なんか引っ張り出してビックリしておく
当時「ハイパーリアル」「写真みたい」とか言われてたけど、よく見ると全然写真じゃなくて、部分を見たらドライブラシのテクスチャーの「手抜き」なんですよ
それがなぜ、目と心を奪われることになるか…という、「催眠」の話
こんな読み解きを、明け方に自分の部屋に帰るなり、たしか何時間もかけて、一心不乱に数十枚描いた
もちろん、終わった時には、まったく違う自分になってしまった
「漫画を読み楽しむ」事ができる自分は永遠に死んでしまって、あとには、下手でも何でも自分でも漫画を描くしかない自分しか居なかった
勢いで、ネーム構成に加えて、先の「シナリオの書き方」の本を分解して全ページコピーして注釈を書き込み、「漫画のストーリーの書き方」に改竄してみた
お師匠や友人たちと交わした多くの言葉が実を結んだ感じがあった
連載の仕事に突入する直前にこの「準備」ができたのはよかったなあと思います
勝手に書き込み引用した作家さんごめんなさい
申し出やお叱りがありましたら即刻消します
ようやくこういうのを「昔話」として綴れるのは、冒頭に戻るけど、料理の仕事してて、ようやく同じ感覚になりつつあるからです
料理の構成、意味、作り方、が、理屈と体感でわかるようになってきたので、多分
Translate Tweet
Replying to
多分、これは時々言うてることなんですけど、自分が漫画の仕事でたどり着いたのと同じところまでは、(人生がもうしばらく続くのであれば、という条件付きですが、)料理の仕事もたどり着けると思います
江古田デニーズ、W君と激論してた日々、幸せばかりとは言えないけど充実してた
繰り返してます
僕は、ブルース・リーが大嫌いで、…てのは正確じゃないな(嫌いじゃないです)、
ブルース・リーを好きと言っている人間がしばしば「考えるな、感じるんだ」ってお題目を鵜呑みにして「感覚」「感性」とかばっかり言うてるのが大嫌いで、
「感じてばかりいないで、少しは考えろよ」と感じてる者です
再度おことわりも書いておきますけど、この視線誘導の話、面白がってもらうためには、誰が読んでも面白い、みんなが知ってる、完成度の高い、名のある作家さんの作品…をサンプルにいじらないといけない、というジレンマがあります(僕の作品だけ沢山晒しても絶対に面白くない)
なので他の作家さんの
なので他の作家さんの作品を引用して書き込みして汚してアップする…という真似をすることになってしまうため、繰り返しますけどもしもご注意や苦言をちょうだいしましたら、その際は削除してごめんなさいを申し上げたく存じます
…という旨を、あらためて添えておきます
「視線誘導」という概念は『BSマンガ夜話』でも扱っていたですか?
僕は今に至るも全く観たことないのでどちらが先なのかを云々するつもりはないのですが、「視線誘導」という言葉を漫画の技術論として持ち込んだのは、菅野博之さんで、菅野さんの技術本だと認識してます
先に挙げた僕の「漫画の読み解き」の書き込みは、90年代後半に菅野さんが(「コミッカーズ」だっけ?で)技術論を展開されていた頃と同時期で、少し後に発刊され始めたこれらの技術本でそのことに気が付いて、我が意を得たりの感があった記憶はあります
ネームの視線誘導論を書き連ねた直後に、今度は
今度は、シドフィールド氏の「ハリウッド映画の脚本の構成ノウハウ」の本を分析分解して、「漫画のストーリーの構成ノウハウ」を理解してみることにしました
これも、1998年から99年頃のことだったと思います
相変わらず「手書き」が恥ずかしいけど許して
まだPCなんて持ってないのよ
Quote Tweet
一色登希彦
@ishikitokihiko
シドフィールド氏のシナリオハウツー、現在では単著で翻訳されて、割と知ってる人も増えた印象ですが、
当時は
「ハリウッド映画のシナリオには“定石”がある」
「理屈で考えればある程度定石は身につく」
みたいのをあまり真剣に考える“作り手志望者”は少なかったと思います
amzn.to/3WnZCvz
Show this thread
別冊宝島「シナリオ入門」を全頁コピーして、注釈を書き込んで再構成してみたのがこれら
(すべてを紹介するのも無意味だと思うんで、切れ切れに紹介してみますけど)
購入して、何年もの間、所々を得心はしながら読んでいた本なのですが、この瞬間には、「全部漫画論の話で読めるじゃん!」となった
『シナリオ入門』の趣旨というのは、「ハリウッド映画の脚本にはお約束の形があって、それを理解すればある程度のレベルの脚本は作れる というかお約束は身に付ける必要がある」というもので、つまりこれは
「漫画には“起承転結”がある」
という話と同じというか、その、より、仔細な話だと思います
漫画だと、手塚藤子石ノ森さん時代から語られていた古典的な「起承転結」の構成
これを、ハリウッド映画のシナリオの定型ノウハウで上書きしてみるとどうなるだろう…という検証をして、書き込んでいきました
構成チャートが仔細に育っていく
『シナリオ入門』を読み終えて、書き込み改竄し直して、このチャートを書き終えた時点で(先に挙げたネームの読み解きと併せて)、なんか、ようやく、サナギから脱皮できた(脱皮してしまった)感覚でした
やっと、今まで教わってきたことが血肉になったというか
このノウハウの理解を踏まえて、ヤングサンデー『ダービージョッキー』の連載開始に臨めたのは、自分にとっては本当に良かったと思います
この“土台“がしっかりしていなかったら、『ダービー』の途中、どこかでツブれていたかもしれない
ふたつほど言い添えておきたいことがあって、ひとつは、これら
これら、自分が「大発見したつもりのノウハウ」は、天才な作り手や編集さんであればあるほど、「いやそんなもん元々知ってるし」くらいの感じで、勉強も言語化もすることなく既に持ち合わせている、いた、ということです
でも僕は天才じゃなかったので、
僕は天才じゃなかったので、自覚的に勉強して言語化して身に付けなきゃならなかった
お師匠がね(自分のことを天才じゃないと常々言っていました 本当にオソロシイ)、「才能の足りない分はとにかく考えて理屈で補いなさい」と言い続けてくれた人で、それがようやく最低限「間に合った」感じ、でした
もうひとつは、この読み解きと書き出しは、自分としてはかなり「宝を手に入れたぞ!すげえ!」という高揚感があったのですが、調子に乗って当時の友人(同じくらいの境遇の“漫画家志望者仲間”)に見せたり話したりしたのですが、ツリーの冒頭に書いた友人W君は別にして、かなり冷たい反応、というか、
僕の側の記憶の感触だと、
「こんなの別にあらためて言われなくてもわかってるし」
「こんなことをまとめ上げて、何が楽しいの?」
「理屈で型にはまろうとしててつまらない」
という反応で、むしろ嗤われたというか、このことをきっかけに友人と距離ができてしまった、くらいのことが複数ありました
だから、以後はそういう無理解も覚悟で、
「もしかしたら、今、この段階にいるこの人になら、見せたら何かしら役に立つかもしれない」
と思える相手にだけ、
「こんな気持ちの悪い古文書があるんだけどね…」
という感じで埃を払いながら見てもらう、ということにしてきました
Quote Tweet
朱戸アオ「ダーウィンクラブ」「ウイルス事件簿」連載中
@acatoao
これ、アシスタント時代に見せてもらったなあ。朱戸は師匠の肩に乗って仕事をスタートしており、師匠もまた師匠の肩に乗って…。 twitter.com/ishikitokihiko…
前職に関して、他にも折に触れて、過去の話をまとめて綴ったりしてるのも、なんか「職業上の遺言」みたいなもんです
別に死ぬ予定があるとかじゃ無いんですけど、既にどう考えたって、生きてきた時間よりも残りの人生の方が少なそうなんだから、好きに綴っても良いでしょ?くらいのな
「自分で“漫画の描き方”をまとめてみた」シリーズは、ここからの5枚のメモで最後です
(紹介するのにも時間がかかっちゃった すげえ昔のこと思い出すのはエネルギー使うみたい笑)
まとめのような5枚のメモ①
最初に書いたとおり、友人との会話の中から思いついて、友人と自分自身に宛てるように
New to Twitter?
Sign up now to get your own personalized timeline!