「夏休みは2週間」。みんながいきいきと働ける会社環境をつくりたい
株式会社ファン・マーケティングは、「企業のファン育成」をミッションに掲げ、クライアント企業のマーケティング活動全般における支援を主な業務としている。お客様とどのように出会い、ブランドを理解し、長く愛着を持ってご利用いただくか。そして周りに推奨してもらえるような関係性を築いていけるのか。こうしたファン育成の取り組みをデジタルマーケティング、クリエティブ、コンテンツの3つ切り口からサポートしている。
クライアントは住宅や教育、保険、運輸など、皆さんが知る大手企業ばかり。40名程度の規模でありながら、コロナ禍でも躍進を続けている。
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そう聞くと、オフィスには「緊張感」が充満しているのではないかと想像してしまうかもしれないが、実際に訪れてみると、リゾート感いっぱいの和やかな雰囲気で、むしろ癒やされてしまうから、驚きだ。カルチャー・ソフト面でもバカンス制度、フリーランチ制度、カンパニー制度など働きやすい仕組みづくりが施されている。
このような、社員にとって働きやすい環境と、ハイレベルな仕事の両立を目指すようになったきっかけを、同社代表の藤井一晃氏に伺った。
「バカンス制度ができたきっかけは、僕の個人的な思いです笑。ぼく自身、楽しんで働きたい方なのですが、休む時はしっかり休んで、世界を旅行できるまとまった時間がほしいな、と前職で働いていた20代後半のときに考えていました。しかし、会社を始めてからしばらくはそんなことも忘れていて、10年前にふと、自分でもそれができていないな……と感じたのがきっかけだったんです」(藤井氏)。
プライベートを充実させ、仕事の成果も上げる。
手始めに、中核として考えたのが、夏休みを2週間にする「バカンス制度」の創設だった。
2週間あればじっくり海外旅行にも行けるだろう、と実施してみると、社員の不在が1週間ならなんとかなっても、2週間にもなると、「イレギュラー、想定外な問合せが増える」などの状況が発生。そこで、引き継ぎ体制を強化することにしたが、情報量が多すぎてなかなかうまくいかない。試行錯誤の末たどり着いたのが、ある意味、仕事の基本ともいえる「チームワーク」の強化だった。
日ごろからチームで取り組む姿勢を徹底するため、情報共有をする朝会や、ノウハウを共有する社内研修を実施。働きやすく、休みやすい環境作りに着手。社内コミュニケーションが良好になると、企業文化も変化。社内の信頼関係が強まり、「みんながやさしくなれた。対人ストレスやネガティブな空気が少ないのがウチの特徴」(藤井氏)という。
「会社が社員を大切にすることで、社員は自然と会社が大切になる。そしてクライアントに最高のサービスを提供してくれるんです」
お互いを大切に思いあえる雰囲気が、同社のクリエイティビティ溢れるアウトプットにつながっている。