2013年1月28日、ヌサドゥアへ向かうバイパス沿いにあるデヴィフォーチュナスパにお邪魔しました。実はこちらのスパ、当社のオフィスからも15分というロケーション。ぱっと見たところ小さなレストランかな?というような外観で、知らずに何度も通り過ぎていたこのスパがななななな~んと!!
当社の取り扱っているスパの最安値を更新してしまう、激安スパだったんです!
「激安スパの内側を徹底的に調査してきてください!」さっそくマネージャー・マルッチの指令が飛びます。
今回はユーコングの突撃リポートにムナコの激安スパチェックを添えてお送ります♪
※本レポートで取材した「フォーチュナ・フルーツ・スパ」は、2013年2月1日をもって内容が変更になりました。
スパへ出発
午後13時 デウィフォーチュナスパの派手な送迎車がオフィスに迎えに来ました。車内はカビ臭い臭いがしましたが、運転手さんは安全運転でした。
ジンバランのオフィスから、約15分。バリ島南部ヌサドゥアのバイパス沿いにデウィフォーチュナスパはあります。看板がイラストレーションになっていて、上半身裸のバリ人おじさんが鶏を持っているのが目印です。
一見アヤムゴレン(鳥の唐揚げ屋さん)に見えるのですが、レストランではなくスパです!
ムナコの激安スパ チェックポイント① 送迎は?
バリ島の激安メニューに申し込むとき、まず最初に心配になるのは送迎の遅れです。取材の日、デヴィフォーチュナの送迎車は時間通りにオフィスに現れました。これは合格!
ただし、車内にはカビのような、ゴミのような臭いが漂っていて非常に残念でした。
なかなかすべてが満点というわけにいかないのが激安スパのお約束ですね・・・
外観は、バリ式の建物です。鶏をアピールしているのか入り口でも2匹の鶏が籠で飼われていました。
バリヒンドゥー教の傘が入り口にあってローカルの雰囲気あります。ゆったりとくつろげる、木の椅子やテーブルも置いてあります。
入口から中へ入ると、あら~看板で見たおじさんが大きく壁に描かれています。ピンク色の店内は興味をそそるバリ島の絵画がいっぱい飾ってあります。
レセプション&ロビー
後に大きな絵画が展示されているカウンターにはバリ島を感じるネームプレイトでRECEPTION、CASHIERと書かれていました。
レジの横には大きなガルーダの置物があります。
レセプション横にはバリ島の木の温もりを感じる長い椅子とテーブルが置かれています。
ムナコの激安スパ チェックポイント② 雰囲気は?
ロビー内には2人掛けの長椅子が3つ置かれ、他の席にはローカルゲストの姿がちらほら。激安価格だけあり、地元の方にも人気があるようです。
中には階段に座っている人も。スパのロビーというより、地元コス(アパート)のみんなが共同スペースで寛いでいる、といった雰囲気を感じました。
ツーリスト向けの高級スパはバリの日常から切り離されたような作り物感がありますが、デヴィフォーチュナスパはリアルなバリを体感したい方におすすめです。
スパを体験する前に室内を紹介します。
店内はバリ島のコス(アパート)のような作りになっていて全部でお部屋は8室あります。外に4室、中に3室、2階に1室です。シングルルームは1室だけで、後はカップルルームになっています。
気になるトイレもスパの入り口を入ってすぐあります。洋式でトイレットペーパーもあり問題ないトイレです。
ガーデン&パビリオン
入り口から入って左側へ進むと
流れる滝の音が気持ちのいいガーデンがあります。屋根付きなので雨が降っても大丈夫!!中にポツンとガゼボがあったり、バリヒンドゥー教のお寺もあります。緑もいっぱいあって、マンゴーの樹も見付けました。
屋外にあるトリートメントルームは部屋がずらっと並んでいます。
ツインルーム
デウィフォーチュナスパのツインルームは、ベッドの下に花はないものの冷房完備で清潔感あるお部屋になっています。仄かなお香の香りがとても良かったです。
ムナコの激安スパ チェックポイント③
室内の清潔感&においは?
「激安スパはクサイ・キタナイ・キケンかもしれないぞ~!」というマネージャー・マルッチの懸念をよそに、当日取材班が通されたトリートメントルームの第一印象はごくごく普通。
激安スパで心配なのが、前の人のトリートメントの残りカスがある等お掃除の面です。デヴィフォーチュナのお部屋はしっかりとお掃除が行き届き、裸足になってもためらいなく歩けました。
ユーコングちゃんの気付いた室内の芳香は、バスタブの脇に置かれたアロマポッドから放たれていました。
アロマポッドはお部屋にあるとちょっと嬉しいアイテム。ちなみに後述するサロンにもありました。テタスパのようなハイクラススパには当たり前のように置いてありますが、激安スパなのにここまで室内の香りに気を配っているところは珍しいと思いますよ。
バスタブ&フットバススペース
お部屋の中にトイレはなく、カップルで入れるバスタブとシャワー、カーテンがあります。バスタブにはボディソープ、ボディタオルが置いてあります。体を洗う場合もバスタブになっています。
バスタブ横にはフットバス用のチェアが2つ並んでいてサンダルも置いてあります。
ムナコの激安スパ チェックポイント④ お部屋の広さは?
一言でいうと、お部屋の広さは十分です!また、天井も高くて開放感があります。
標準的な大きさのトリートメントベッド2台に2人用のバスタブ、フットバスのスペースがきちんと設けられていました。
スペースに余裕のないカジュアルスパでは、フットバス用のスペースをカットしているところも多いです。
例えば、タラガスパなんかは同じツインルームでもお部屋面積が小さく、フットバスはベッドに腰掛けての施術でしたね。
トイレだけは別室になりますが、基本のトリートメントに必要なものはすべてお部屋の中に揃っています。
このお値段でこのレベルのトリートメントルームなら、余裕の合格点ですね!
お部屋の中の絵画
お部屋の至る所に絵画が飾ってあります。抽象画や南国の花ハイビスカスまでバリ島を感じます。
お部屋の一角には身支度のためのドレッサーもあり、
コームやシャワーキャップ、ヘアクリップなどの小物が揃っていました。
2階 サロン&シングルルーム

ロビーから階段を上がって2階へ行きます。
シングルルーム


2階に上がってすぐに見付けたシングルルーム!中はちょっと古く感じますが、バスタブ、カーテン、冷房完備で清潔感あります。
ただし、ツインルームにあったドレッサー、荷物入れ、フットバス用の椅子はありません。
サロン
その横には、壁がピンク色のサロンがあります。
2階からバイパスが見えるのですが、木や屋根が邪魔して眺めが良いとはとは言えません(笑)
髪の毛を洗い流すシャンプー台は1つだけ置いてあります。
ローカルのサロンのような椅子になっています。足が置く所もきちんとあります。
シャワーは温水、冷水が出ます。
サロン内には、大きな細長い鏡が目の前に2つあります。
冷房完備で、お香が炊かれているのでお部屋のにおいも問題ありません。
ベッドも1つあります。
こちらはアユールヴェーダ用のルームになっているのですが、アユールヴェーダは他の部屋でも体験することが出来ます。
さぁ!トリートメントのスタートです。
本日の体験メニューは・・・
フォーチュナ・フルーツスパ(3時間)
■ ウェルカムドリンク
■ アロマテラピーフットバス
■ トラディショナルバリニーズマッサージ
■ ルルールハーバルボディスクラブ
■ ミルクマスクスプラッシュコンディショニング
■ ハンド&ボディポリッシュ
■ クリームバス or トラディショナルフェイシャル
まずは、入り口のロビーでウェルカムドンク、マンゴージュースを頂きます。ライムがちょこんと乗ってすっきりした甘さでした。
こちらのスパでは、日本語スタッフはいないものの日本語メニューはちゃんとあります。
英語堪能なスタッフも多いです。
トリートメントルーム

取材班が案内されたのは、屋外にあるツインのトリートメントルームです。
ベッドの上にはサロンと紙パンツが用意されています。
デヴィフォーチュナのトリートメントルームには、脱いだ服を入れるロッカーがありません。
脱いだ洋服はフットバスチェア横のフックに掛けておきます。着替えを入れるバックを持っていると便利です。
鞄や貴重品を入れるロッカーも中にはあります。
鍵付きですがとても開けにくくなっています。
ユーコングを担当するテラピストさんは、テラピスト歴1年のプトゥさん(20)バリ出身の可愛い女の子です。日本語は話せないのですが英語は出来ます。
テラピストさんは制服にデウィーフォーチュナスパ☆オリジナルのバッチを付けています。
ムナコの激安スパ チェックポイント⑤
テラピストさんはどんな人?
ムナコの担当テラピストのヤンティさんはロンボク出身の女の子。ユーコングちゃんの担当テラピスト、プトゥさんと同じく経験は1年だそうです。
私は正直それを聞いて安心しました。
というのも、今までの取材経験から
低価格スパ+ベテランテラピスト=ゴリゴリマッサージが痛い!
という法則を感じていたからです。しかも、そういった“マッサージおばさん”は良く言えばフレンドリーですが、悪く言えば接客が雑なのです。
今回担当してくれた彼女たちは経験こそ浅いですが、スパスタッフとしての自覚を感じられる丁寧な接客をしてくれました。
アロマテラピーフットバス
サロンに着替えて、フットバスからのスタートです。
花が散りばめられた容器に足を入れて洗い流します。緑色をした塩で足を洗い、フットケアブラシでゴシゴシと足の裏から、爪の間まで汚れを取ります。軽石でかかとを磨いた後、最後は石鹸で洗い流します。
その後先程もご紹介しました、スパ専用のサンダルを履いて移動します。
ムナコの激安スパ チェックポイント⑥ 手を抜かずにフットバス!
ユーコングちゃんは、今回のようにブラシを使ったフットバスが初めてで驚いていました。
彼女が前回取材に行ったジェラミスパのように、価格設定がリーズナブルなスパはフットバスを省いているところも多いんです。
こちらは膝下を洗うだけの簡単なトリートメントなので、実質なくても問題はありません。
ですが花びらの入ったボウルでお姫様のように足を洗ってもらうフットバスは、日常を離脱してリラクゼーションの世界へ旅立つための需要な儀式 。ムナコはマッサージの前にこれがないとがっかりしてしまいます。
デヴィフォーチュナスパはヒロチャンの取扱店の中で最安にも関わらず、コースにきちんとフットバスが含まれているのでエライ!!
バスソルトやソープも可愛らしくセットされていましたし、花びらの量も十分でした。
トラディショナルバリニーズマッサージ

まずはうつ伏せになりマッサージをします。プトゥさん身長が低いのですが、力をぐいぐいと入れて指圧マッサージをしてくれました。背中、両腕、両足、両肩、首、手の平や指と時間をかけてマッサージしていきます。
脹脛や太もものマッサーの際トン・トン・トンとリズム良く小刻みに叩くので、とてもくすぐったかった。(笑)
腕を持って指をポキポキと鳴るまで引っ張ります。結構痛かったのですが整体でもこのように骨を鳴らすようです。
続いて、仰向けになってテラピストさんがタオルを目の上に置いて目隠しをします。
オイルで足や太ももと、お腹、首、頭、顔の部分を念入りにマッサージします。
ハーバルボディスクラブ

マッサージが終わると、テラピストさんがバスタブ前で何やらグリーンティースクラブとミルクマスクを作り始めました。
うつ伏せになりグリーンティースクラブを体全体に塗ります。塗った後、約5分時間をおきます。
今度は仰向けになり、グリーンティースクラブを塗ります。こちらも塗った後、約5分時間をおきます。
待っている間もテラピストさんは手を休めません。泡を作ったりとフラワーバスの準備に取りかかります。
その後ゆっくり、ゆっくりと、マッサージしながら垢を取って行きます。特に背中の部分の垢がポロポロと取れてびっくりしました。
ムナコの激安スパ チェックポイント⑦
スクラブが薄い!?
トリートメントルームには洗面台がないので、テラピストはバスタブの蛇口からお湯をとってスクラブを練っていました。
あたたかいスクラブは肌馴染がよくて気持ちいいのですが・・・
隣のユーコングちゃんを見てみると、私の肌に塗られているスクラブよりも随分濃度が薄いように見えました。
テラピストのさじ加減で薄めるお水の量が変わってしまっているようです。
常にサービスやマニュアルを一定に保つのは難しい、というのも、激安スパのお約束かもしれません。
ミルク・マスク・スプラッシュ・コンディショニング


ルルールが終わった後ミルクマスクを全身に塗って体をつるつるに。ミルクの香りはしなかったのですが、ひんやり冷たかったです。
フラワーバスが始まる前にテラピストさんが、シャワーキャップを頭に被せてくれました。
フラワーバス

ラブバリと花のアートが可愛いフラワーバスです。
泡いっぱいのフラワーバスはカーテンもしっかりとあるので、プライベート感があります。バリ島に来て初めてバスタブに浸かりました~(笑)とても気持ちよかったです。
普段桶を浸かって冷水で体を洗っている私にとってとても極楽でした。2人で入っても思ったより狭くないです。
のんびりと浸かっている間、テラピストさんがジンジャティーを持って来てくれました。嬉しいサービスです。
その後シャワーを浴びて、ワンピースのサロンに着替えます。
ムナコの激安スパ チェックポイント⑧ フラワーアート
バブルバスの中に花びらを使って描かれたフラワーアートは、小粋な演出ですよね!
激安スパなので花びらそのものは小さく、量も少ないですが、こんな風にアートを作ってもらえば、そんなことは気になりません♪
私が今まで取材したスパの中では、バスタブにフラワーアートを作ってくれたのはフランジパニやジ・アムルタといった一流店だけ。まさか、デヴィフォーチュナのような激安スパでフラワーアートにお目にかかるとは思ってもみませんでした。かなり得した気分になれますよ!
クリームバス

クリームバスは先程紹介しました、2階のサロンルームで行われます。
着替えや荷物を全部持っての大移動です。
サロンには貴重品を置く所がなく、脱いだお洋服もフックに下げます。
最初は、シャンプーから始まります。
シャンプー台のシャワーでは、温水も出ます。リクエストをすると温水で髪の毛を洗ってくれます。髪の毛を洗った後、頭にタオルを巻いてもらって前の鏡のある席へ移動します。
濡れた髪の毛を櫛でとかしながら、乾かします。
机の上に雑誌も置いてあったので読んでみました。英語でバリ島の紹介をしている雑誌のようでした。
髪をとかした後、テラピストさんはアボガドのトリートメントクリームを髪の毛の分け目にまんべんなく塗って行きます。
その後タオルを巻いて、スチームマシーンの登場です!スチームで髪の毛を蒸します。
スチームをやっている間もテラピストさんは休みません!
デウィフォーチュナスパ!オリジナルの水まで持って来てくれました。
腕のマッサージ
その後インドネシアのスーパーマーケットで良く見かけるCITRA(チトラ)を出して何をするのかと見ていたら、何と!隠してるつもりなのでしょうか・・・私の目の前でチトラのパッケージシールを剥がし隠蔽工作を始めました(笑)
チトラを腕に塗ってもらってボディケア。
ユニークなテラピストさんでした。
スチームが終わった後、シャンプー台に移動して髪を洗い流します。クリームを落とすだけだと思ったのですが、シャンプーやリンスもしてくれました。
終わった後はその場で着替えます。
ムナコの激安スパ チェックポイント⑨ クリームバス
今回の取材では、クリームバスを受けたのはユーコングのみ。
デヴィフォーチュナスパのサロンにはシャンプー台が一台しかないので、2名様以上でクリームバスのあるコースをお申込みの場合は、少々順番待ちの時間が必要になりそうですね。
クリームバスの施術は、オーキッドスパなどでも行われている、バリのスパでは最もベーシックな内容でした。頭皮、首を揉み解しながら髪に潤いを与えるアボカドクリームを塗り、スチームを当てている間もハンドマッサージで飽きさせません。
マッサージ用ローションとして完全な市販品が出てきたのには驚きましたが、バリのプチプラコスメはなかなか香りのいいものもあるので、この機会に使用感を試してみてくださいね。
トリートメント終了!!
3時間のトリートメントも終了しました。
最後に入り口でサインをして帰ります。
本日はどうもありがとうございました。
取材を終えて・・・
ユーコングの感想
バイパス沿いにあって車やトラックの音が気になったのですが、バリ島を感じる要素がたっぷり詰まったスパでした。店内は、絵画がいっぱい飾ってありバリ島の雰囲気が出ていました。
トリートメントルームも、どこかで聞いた事あるガムランの音楽が流れて~お香の香りに包まれていました。激安スパなので着替えを置くロッカーやファシリティー等あまり充実していませんが、マッサージなど手を抜いている部分は全くありませんでした。
テラピストさんは英語・インドネシア語しか出来ないのですが、質問すると丁寧に答えてくれます。カップルルームが多いのでカップルや友達同士で利用すると仲が更に深まると思います。
ムナコの感想
今回の取材は激安スパということでかなり構えていました。
しょっぱなの送迎車に悪臭があったので、ただでさえ小さかった期待が更に小さくなってしまったのですが、到着したスパは予想に反してキレイなところでした。
もちろんホテルスパの同様に、というわけにはいきませんが、トリートメントルームは素朴ながらも清潔で、それなりにインテリアも考えられていますし、このお値段なら文句なし!と思える雰囲気でした。
フットバスやフラワーアートなど、激安店では省略してしまうようなところもしっかりとコースに入れている点も評価出来ます。
テラピスト達はトリートメントの内容も無難にこなしてくれました。バリニーズマッサージ、ルルール、クリームバスといったバリ島の伝統的な美容ケアをひととおり試してみたいという方には、十分満足出来るものでしょう。何よりお店全体の雰囲気がとてもローカルなので、ちょっとした異文化体験として足を踏み入れてみてくださいね。
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