2013年2月4日、スミニャックのタマン・メラ・スパにお邪魔しました。タマン・メラの意味は赤の庭園。レジュビネーション(若返り)をコンセプトに質の高い癒しを追究しており、バリ島の欧米在住者向けマガジンでも注目スパとして紹介されています。初取材となる今回、90分のアロマテラピー・マッサージに続いて、自分の気になるパーツのビューティー・トリートメントを選べるメニュー、リトリート アット アイランドスパを体験してきました!
タマンメラ・スパへ・・・
タマンメラ・スパはクロボガンのホテル、バリ・アイランド・ヴィラズが経営しています。
ヴィラの名前が入った送迎車に乗って、ヒロチャンオフィスを出発です!
バリ島のスミニャックは、ここ数年おしゃれなヴィラやレストランが次々にオープンしている注目のリゾートエリアです。開発エリアはどんどん拡大し、昔ながらのローカル商店が並ぶ小さなストリートに、洗練されたブティックやインテリアショップがひょっこり混ざっている光景も時に見うけられます。
タマンメラ・スパもそんな店舗のひとつ。スミニャックの奥の奥、入り組んだ路地を入って、こんなところにスパがあるの?と思った矢先、赤い看板を掲げたお店の前で送迎車が停まりました。
右側のお店がタマンメラ・スパです。ここがヴィラスパだということを考えると、意外なほどそっけない外観。
お隣が不動産会社の事務所ということもあり、ただ通っただけではスパがあると気づかないかもしれませんね。
ロビーにてカウンセリング
ガラスの扉をくぐると、すぐそこがスパのロビーとなっています。
親しみやすい雰囲気のアグンさんは、日本語ゲストリレーション。
彼女が一番日本語が堪能ですが、その場にいたスタッフ3人がみな、私の喋った言葉の端々を理解しているようでした。
スパのコンセプトである赤が印象的なロビー。
インテリアはモダンですが、適度にアットホームな雰囲気が居心地をよくしてくれています。
ウェルカムドリンクはフレッシュレモンドリンクです。
ドリンクをいただきながら、アロマテラピー・マッサージに使用するオイルを選びます。
アグンさんが日本語で説明しながらテスターを案内してくれるので安心。
オイルは3種類あり、 甘い香りのトロピカルオーシャン、すっきりとしたグリーンティ、上品な印象のムスクオーシャンです。
ちなみに本日のメニューには含まれませんが、スクラブはジャスミン、パパイヤ、マンゴー、フランジパニをご用意しています。
カウンセリングシートは日本語と英語で書かれています。
肌タイプやマッサージの強さ、健康状態などの項目にチェックを入れ、最後に漢字で署名します。
本日の体験メニュー ◆リトリート アット アイランドスパ◆
★こちらも注目⇒アニカ・スパ★ |
トリートメントを担当していただくのは、タマンメラ・スパ歴6年のオカさん。
近頃のスパ取材では担当者が華奢な女の子ばかりだったので、体格のいい彼女には強めのマッサージを期待!
リフレクソロジールームにてフットバス
ロビーにあるレセプションカウンターから奥にまわり、トリートメントルームへと移動します。
白い壁にタブローが掲げられ、スタイリッシュな印象の廊下。ここにトリートメントルームのドアが並んでいます。
そのうちの一部屋、赤いカウチが3席並ぶフットリフレクソロジールーム。
室内の照明は落とされ、落ち着いた雰囲気です。
このお部屋はマニキュア/ペディキュアを施すスペースでもあります。
台の上にはO.P.Iやレブロンのネイルエナメルが用意してありました。カラーも豊富で、30種類。
オットマンに腰掛けて、大きなステンレスボウルに足を浸します。
お湯にバスソルトとライムを投入して甲からマッサージ。
そしてボディソープをつけて洗いますが、タマンメラではフランジパニストーンというアイテムが新鮮でした。
これで足裏やかかとをこすります。
表面は軽石 よりもつるりとした感触でした。
洗いあがった足にがラベンダーフレイバーのフットスプレーをかけて、フットバスはおしまいです。
トリートメントルーム
フットバス後はサンダルをはいてトリートメントルームに移動します。
タマンメラには4部屋のトリートメントルームがあり、すべてツインです。
他のスパでは見たことのない、モダンデザインのトリートメントベッド。
顔をつけてうつ伏せになると、赤い花を散らしたフラワーボウルがのぞきます。
部屋の奥には大きなバスタブ。カップルで入浴するのにちょうどいい大きさです。
ノズル式のシャワーヘッドがついていて、からだもその場で洗えるようになっています。
他のお部屋例***********************************************************
こちらはシロダーラポットが置かれたアーユルヴェーダ専用ルーム。
上記のお部屋と同じ間取りで、ベッドも2台ですが、バスタブは少し小さめでした。
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紙パンツとガウンはベッドの上にセットされています。
テラピストが退室しているうちに着替えを済ませましょう。
脱いだ服はトレーの上にたたんでおけば、あとでテラピストがベッドの下にしまってくれます。
室内にはナンバー式のセーフティボックスがあるので、貴重品はこちらへ。
他のロッカーはないので、入りきらないバッグはボックスの上に置いておきました。
アロマテラピーマッサージ

準備が済んだら、さっそくアロマテラピーマッサージの開始です。
今回はムナコはグリーンティーのオイルをチョイスしました。
気分を落ち着かせ、疲労を回復させる効能があるといわれるグリーンティー。
かすかに苦みのある爽やかな香りで、女性にも男性にもおすすめです。
オカさんのマッサージは、期待通りの力強さがありました。
しっかり圧をかけて、伸ばすところは伸ばす、曲げるところは曲げる、と安定感のあるハンドテクニックでした。
施術前にインドネシア語で「日本語はまだ苦手で・・・」といっていた彼女ですが、
「力加減はいかがですか?」「寒いですか?」といった声かけは日本語でしてくれました。
肘を使ったロングストロークでリンパを流すのはバリスパのマッサージの特徴。
他にも、てのひら、指先、こぶしと、あらゆる形にして手を使います。
マッサージは文字通り足の先から頭のてっぺんまで。顔周りや頭皮までしっかりとしたタッチのマッサージを受けられました。
シャワー
今回の体験メニュー、リトリート・アット・アイランドスパでは、お部屋のシャワーは使いません。
トリートメントルームの向いにあるシャワールームへ移動して、マッサージオイルを洗い流します。中にはバスジェル、シャンプー、コンディショナーが完備されていました。
2室のシャワールームの隣には、こぢんまりとしたサウナルームもついています。
同じ並びに、トイレも2室あります。
トイレットペーパー完備で清潔でした。
シャワーの反対隣には、天井まで届く大きな鏡張りのパウダーコーナー。
スパ後にお化粧を直したり、髪型を整えるのにも使えます。
サロンにてトラディッショナル・クリームバス
パウダーコーナーの脇に入り口があり、サロンへと続いています。
シャンプー台が1席、カット台が2席の小さなサロンでした。
ビューティトリートメントは4種類の中から好みのものを選べますが、本日はバリ島で人気のヘアケア、トラディッショナル・クリームバスを体験します。
チョイス可能なメニューの中に、同じく髪のケアであるヘア・スパがありますが、クリームバスとの違いはプロダクト。ヘア・スパではミルクのヘアマスクを使い、クリームバスではアボカドのクリームを使います。
まずはヘアウォッシュ。シャンプーはインドネシア製品のMAKARIZOです。髪をやわらかくする効果があるのだとか。
クリームバスを、頭皮に揉みこむようにつけていきます。
ボディマッサージは気持ちよさで意識がぼんやりしてきますが、クリームバスでのヘッドマッサージは脳の血のめぐりが良くなって、しゃっきりするような気がします。
クリームをたっぷりと馴染ませたあとは髪をまとめて温タオルで包み、やさしく蒸します。
そして肩と腕のマッサージ開始。
タマンメラのオリジナル・ローションをつけて、滑らかにマッサージしていただきました。
こちらもフレイバーはグリーンティーでした。
そのあとはクリームバスを洗い流してコンディショナーをし、ヘアドライ。
トニックウォーターで艶を出して完成です。
着替えを済ませてロビーに戻ると、アフタードリンクが用意されています。生姜の輪切りが丸ごと入ったジンジャーティー。
クッキーがついてくると、ちょっと嬉しいですね。
ドリンクとお菓子をいただきながらしばらくロビーで寛いで、タマンメラ・スパを後にします。
本日はありがとうございました!
取材を終えて・・・
今回初取材のタマンメラスパには、スタイリッシュ過ぎて落ち着かないところなんじゃ?という先入観を実は持っていました。
到着して中に入ると、そんな心配はどこかへ行ってしまいました。もちろん赤がアクセントのインテリアはおしゃれでしたが、スパ全体のこぢんまりとした雰囲気や、フレンドリーな日本語スタッフさんの前ではまったく緊張する必要がありません。
逆に、本物のリゾートヴィラ併設スパを想像していくと、そっけなさに拍子抜けするかもしれません。ヴィラスパと言いつつ、実際の営業場所はヴィラから離れた町スパ風の建物なので、高級感よりも親しみやすさを重視する方向きだと思います。(タマンメラ・スパは、2015年にアイランド・ヴィラズの中に移転する予定。)
とはいえ、高度な日本語会話の通じるスタッフがいる、清潔で機能的なファシリティがある、といった点では当然町スパがかなわないレベルを誇っています。それらの要素が保証されていて、なおかつ気軽に訪れることのできるヴィラスパは貴重だと思いますよ。メニューはどれも$100以下と、価格面でもカジュアルなのが嬉しいですね。
そこまでお高いスパじゃなくていいけど、それなりにリュクスな雰囲気のトリートメントルームがいい。スミニャック地区に続々デビューしているモダン系スパをお手頃に体験してみたい。そんな方はぜひチェックしてみてください。
※体験内容・価格は予告なく変更される場合があります。また、本レポートには取材者の主観的な意見が含まれていますが、全ての方にこれを保障するものではありません。あくまで参考としてご利用くださいませ。