こんにちは。アガルートアカデミー行政書士試験専任講師の相賀真理子です。
「模擬試験」と聞くと、「高校生の頃に受けたことがある」と懐かしく思う方もいらっしゃると思いますが、実は「行政書士試験」にも「模擬試験」があります。
そしてこの「模試」が、行政書士試験の短期合格を勝ち取るためにとても重要な働きをしてくれるのです。
そこで今回のコラムでは、
1.行政書士試験の模擬試験とは?
2.模擬試験を受けるメリットは?
3.講師が教える模擬試験最大限活用法!
をテーマに、模擬試験についてお伝えしていきます。
目次
行政書士試験の模試とは
アガルートアカデミー行政書士試験の相賀真理子講師が、模擬試験を受るメリットと最大活用法を紹介します。
行政書士試験の「模擬試験」は、それぞれの予備校で行われています。
設定回数や値段は予備校によって様々で、受験スタイルも「会場受験」「自宅受験」などが選べるようになっています。
出題形式は本試験と同じように作られていて、時間も本試験と同じ3時間に設定されているものがほとんどです。
経験をしたことがない方には信じられないかもしれませんが、
「模擬試験」=「受験生が一喜一憂する天国OR地獄イベント」
と言っても過言ではないほど、本気で合格を目指す受験生の皆さんにとって、大きな存在なのです。
模試を受ける3つのメリット
では、ここで模擬試験を受けるメリット「トップ3」をご紹介します。
メリットトップ1 本試験の当日の過ごし方をシミュレーションできる
予備校によっては、本試験と同じ13時からスタートしてくれる模擬試験もあります。
そういうものを上手に活用すると、
・朝何時頃起きれば、13時から最高のパフォーマンスを発揮できるか。
・お昼は何時頃に、何を食べたら、16時まで空腹も辛くなく、胸焼けもなく、気持ちよく問題が解けるか。
・会場が暑かった時、寒かった時、等を経験することにより、本番に何を持っていったらより便利か。
などに気づくことができます。
ということは、模擬試験は一度ではなく、複数回、色々な会場で受けることが望ましいです。
できる範囲でトライ&エラーを繰り返し、自分の特性を掴み、最高のパフォーマンスが発揮できる状況を模擬試験を通してつくりましょう。
本番のシミュレーションについて豊村講師が解説
模試の活用方法、とくにこの「本番のシミュレーション」について、アガルートの行政書士講師豊村講師も動画で触れています。
やはり、
- 解く順番
- 時間配分
- 生活リズム
についての確認は重要になります。こちらもぜひ参考にしてください。
メリットトップ2 たくさんの受験生の中で、本試験の緊張感に慣れる
試験を受ける時は誰もが緊張します。
たくさん勉強を頑張ってきた方は特に「何としてもいい結果を出したい」と思い、それが更に重いプレッシャーとなります。
そんな緊張感MAX状態で、自分の実力が最大限発揮できるでしょうか?
そして本試験が初めて経験する試験、だとしたら…試験に慣れていない状態で、平常心で問題を解くなんてまず無理ですよね。
「模擬試験」を使って、「試験に慣れる」ことが重要なのです。
1人で自宅学習している時には聞こえてこなかった「他人の鉛筆の書く音」や、隣の人の「貧乏ゆすり」、時には「咳払い」や「鼻をすする音」…こういうものが予想外にストレスになります。
そういう環境の中でも、冷静さを失わず問題を解くためには、やはり「経験」が必要になります。
メリットトップ3 3時間飲まず食わずのまま戦う大変さを肌で感じることができる
試験時間は3時間。飲食は禁止です。
自分で勉強している時に、3時間飲まず食わずでいつもやっている人はほとんどいないですよね。
試験で3時間戦い切ると、頭も体もクタクタになります。
合格を勝ち取るためには3時間精一杯、最後の1秒まで全力疾走しなければなりません。
それくらいエネルギーがいる作業なのです。
「3時間通して問題に向かう練習」をしておかないと、本試験の途中で疲れて失速してしまう可能性があります。
戦い切るスタミナをつけるためにも模擬試験を受けることはとても有効です。
模試の結果の活用法
模擬試験を受けると、試験問題60問の復習をしなければと思い、丁寧に1週間以上かけてしまう方もいらっしゃいます。
これはとても危険なことです。
理想を言えば「模擬試験を受けてから最高でも3日以内」に復習は終わらせてください。
なぜなら、あくまでも模擬試験は「今の自分の弱点を把握するため」のものだからです。
「Aランク知識」といわれる基礎知識をどこで落としているのか?を冷静に、素早く確認し、そこを重点的に復習するように心掛けてください。
そして、同時に、自分の勉強法を見直すきっかけとしても使ってください。
模擬試験は、このように使っていただければ、受けて損は全くありません。
むしろ得られるものがたくさんあると思いますので、複数回受験されることをお勧めします。
ただ最後に、
模擬試験はあくまで模擬試験。
本試験の感覚から離れすぎないように。
ということもお伝えしておきます。
模擬試験の復習(普段の学習ではないイレギュラーなもの)は数日で終わらせ、また普段の過去問演習に戻って、淡々と粛々と知識をブラッシュアップしてください。
皆様の合格を心よりお祈りしています!頑張ってくださいね!
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