■LGBT差別の原因にもなる【人工の自然の摂理】

初めに

最近の政治界でのLGBT差別問題を見ていて思ったのがだが【人工の自然の摂理】という概念を提唱したい。

【人工の自然の摂理】とは？

これはある人が、何かを指して、自然の摂理や人間的性質や本能や生物的（動物的）な性質のように解釈するが、

現実にはそのような法則の実在の根拠が怪しいものを指す。

ニュアンスとしては「生物としての性質？人間が勝手にそう思ってるだけでしょ。自然ではない。」という事である。

【人工の自然の摂理】の例

最近ネットでちらほら見かけるもので、LGBTが動物として異常であるのように解釈する差別発言が挙げられる。

他の哺乳類にも同性愛は発見されている。だからLGBTが動物として異常である論が正しい可能性は低く、批判は的外れだろうと考える。

その他男女の性差論にも【人工の自然の摂理】を見ることが出来る。

女性は性差的に育児に向いている←根拠が薄い。

母親が育児をすることが哺乳類として当然←ヨザルのような違うパターンもあり、別に決まっているものではない。

子どもは本能的に自然と母親を求めるものだ（父親よりも懐きやすい）←根拠が薄い。

女性には母性がある←母性は俗語に過ぎない。

【人工の自然の摂理】と【俗流男女論】

【人工の自然の摂理】は私が昔提唱した【俗流男女論】の拡張概念である。

下記を参照してほしい。

https://anond.hatelabo.jp/20220823180905

【俗流男女論】では男女間の”性差”に関して問題にした概念だった。

神経神話における男性脳・女性脳問題のような根拠の怪しい性差論を【俗流男女論】と呼んだ（俗流とは言うがその言論を説く者が匿名の個人であるかそれとも脳科学などの専門的な肩書を有するかは問わない）。

男女論限定だった【俗流男女論】を、今回で拡張し【人工の自然の摂理】とした。

【人工の自然の摂理】では【俗流男女論】のなかで扱ったものも指す。

【人工の自然の摂理】問題の本質(原因)は何か。

問題の本質(原因)は目新しいものでも特別なものでもないと考える。ステレオタイプ、デマ、素人の空想、こじつけ、擬似科学、身勝手なイメージ、アンコンシャスバイアス、偏見、これらである。つまりその他の怪情報と本質的には変わらないだろう。

【人工の自然の摂理】が起こす問題。

個人的に思っているものだが、LGBT差別、男女差別、女性の社会進出阻害、男性の育児休暇阻害であると思っている。

【人工の自然の摂理】を唱える人は、自分の論が動物的に自然なものであり合理的なものであると思っている、根拠も薄いのにである。

それがこれらの妨害や、問題解決への消極的な姿勢になってしまうのではないかと思う。

早い話が、

「ＬＧＢＴは動物として異常だから結婚しなくていいよ」

「哺乳類の場合、育児は女性が合っているのだから女性が中心で育児すべき」

「〇〇は男性が（女性が）向いているので出来るだけ男性が（女性が）すべき」

のような論があたかも事実のように語られ、差別問題解消の妨げになるということだ。

現実的に根拠があれば事実は捻じ曲げられないと思うのだが、【人工の自然の摂理】はその根拠が薄い。

言い換えると、通常は出産は女性しか出来ないというものは【人工の自然の摂理】には"該当しない"。

根拠が薄いの前に、「自然だから」論は正しいのか？

【人工の自然の摂理】では根拠が薄い事を問題とした。

それとは違う視点で考えると、「そっちが自然だから」論はそもそも根拠になるのだろうか？

例えば同性愛結婚に反対する理由を訊いているのに、「同性愛は動物として異常だから」って一体どのような理由で根拠になるのかが分からない。

終わりに

私も生物学などを知っている人間ではない。その為に色々調べたりしているのだが世の中の人の言うことのいい加減な事・・・

私も間違っていることを色々言っていると思うので気を付けたい。

Permalink | 記事への反応(1) | 20:46

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