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書評:ある吉2023年版 太玄社刊 2023年02月14日
最近、太玄社さんからの新刊がめまぐるしい。しかも著者の情熱が詰まった大著=専門書ばかりだ。順次取り上げて書評を書いていく。
今回は、「ある吉」アーロン千生著を取り上げる。本著は年鑑として、毎年発行される。従って一年間のデータが記載されている。具体的には毎日の二時間単位の吉凶方位と金運・恋愛など用途および日単位の吉方位と用途が、わかりやすくイラストで表現される。一目瞭然で方位の吉凶が判別できる表現である。これは利用者にとっては非常に使いやすい。
吉凶を算出する根拠は、奇門遁甲という中国占術を用いてある。この術は術者によって、様々なバリエーションが存在する。自分は当該術に関して、いくつものバリエーションを実験してきた。最初は透派の立向・座山盤、次に武田考玄先生の四柱推命の用神(喜神)を吉方位とする技法、あるいは台湾で発行されている「奇門遁甲全書」「珍本奇門遁甲」などの中国古典などを試したのであるが、目立った吉凶は感じられなかったのも事実である。
本著は、大陸系の奇門遁甲を基本としているが、著者の自分の研究や経験に基づく「工夫」が、色濃く加味されていると考える。この「工夫」は一朝一夕で得られるものではない。このためには著者の深い実践に加えて、「この術を使用する方々に幸運が訪れるように願う情熱」も大切だと思う。
本書を実際に使用してみて、自分が実践していた遁甲が使い方も含めて、正しくなかったと思う。むしろ大陸系の奇門遁甲に「工夫」を加味した本著の実際の効果は刮目した。
さて、自分の使い方であるが、基本的には二種類あると思う。
1つ目は自宅など固定の場所(太極)からの移動。これは「場所を変えるという行為」に開運を求める。これは方位術の基本となる考えである。
2つ目は奇門遁甲の兵法としての用途を重視する。太極は関係なしに、移動先など自分が現在立っている位置から別の場所に移動することに開運を求める。
もちろん、どちらの用法でも効果を期待するものであるが、自分は2つ目の出先での移動など、吉方位へ動くことに、奇門遁甲本来の用途を見出している。仕事で用いた場合、出先からの移動はよくある話だ。そのとき本著が威力を発揮するのではと考える。
具体的な用法として、
・自宅からの徒歩での移動(散歩)
距離 500m〜1500m
もちろん健康増進が第一の目的であるが、プラスアルファも追求する
・出先からの移動
移動時間は、それこそ数分から数十分まで様々であるが、わずか数分の移動で驚くべき効果
(新規の仕事)が得られたこと何度もある。
開運を目指す方々には、是非本著を手に取っていただき、実際に試してほしいと思う。そして結果を、その都度記録し、自分なりの手法を見つけてほしい。
また、占術家として、顧客の開運を目指すために、同著のような効果のあるものを取り入れることは素晴らしいことである。
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