山上被告を追送検 安倍元首相銃撃、一連の捜査終結へ 奈良県警
毎日新聞 / 2023年2月13日 11時43分
奈良市で参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相(当時67歳)が銃撃され死亡した事件で、奈良県警は13日、奈良市の無職、山上徹也被告(42)=殺人罪などで起訴=を無許可で銃を製造したとする武器等製造法違反や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設への建造物損壊など複数の容疑で追送検した。公衆の面前で首相経験者が殺害された戦後例のない事件は、発生から約7カ月を経て一連の捜査が終結する見通しになった。
山上被告は母が入信した旧統一教会への恨みから、教会の活動を国内で広めたと考えて安倍氏を襲撃対象に選ぶようになった。
捜査関係者によると、山上被告は襲撃の1年以上前の2021年春ごろから手製銃の製造を始めたとされる。安倍氏の銃撃後、県警は山上被告の自宅から複数の手製銃を押収。鑑定の結果、これらの銃に十分な殺傷能力があることが分かった。発射に用いる火薬もインターネットの情報を基に、農業用肥料などから自身で製造していた。
安倍氏を襲撃する前日の22年7月7日未明には、奈良市内の教会関連施設に手製銃を試射して建物の一部を損壊していた。また、その日の午後には岡山市内で演説中だった安倍氏の銃撃を計画。警備体制などから計画を実行に移すのを断念していた。
県警はこれらの行為が、武器等製造法違反(無許可製造)や火薬類取締法違反(同)、建造物損壊の各容疑に抵触すると判断し、奈良地検に追送検した。奈良地検は近く、山上被告を一連の容疑で追起訴するか判断する。
山上被告は22年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で演説中だった安倍氏を背後から銃撃して殺害したとして、23年1月13日に殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で起訴された。【吉川雄飛】
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