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「mixi疲れ」覚えていますか?

ITmedia NEWS / 2023年2月13日 16時0分

 運営元のMIXIによると、最近はmixiが話題になるたび、新規登録者が増えているという。

 筆者の友人には実際、mixiに回帰した人がいる。40代の友人数人で、mixiにはごく少数の「マイミク」が残っている状態。TwitterやFacebookだと多くの人の目に触れすぎるが、mixiなら、誰かが見ているかもしれないし、見ていないかもしれない程度の距離感で、それがちょうど良いという。

 ただ、mixiがこのまま復権していくかというと、それは難しいだろう。そもそもユーザーインタフェースが古く、機能も多すぎて、初めての人には使いにくい。2段階認証が導入されておらず、スパムDMも多いためセキュリティ面も不安だ。

 多くのユーザーが戻ったとしても、それがかえって「mixi疲れ」につながる可能性もある。

●「mixi疲れ」覚えていますか?

 mixi疲れとは、多くのマイミクと交流している人が、コミュニケーションに疲れ切ってしまう“症状”だ。2006年ごろから話題になった。

 mixiは、日記やつぶやきにコメントが付くと通知が届く機能(これはTwitterやFacebookと同様)に加え、自分のページへのアクセス履歴を確認できる「足あと」機能がある。訪問者は、コメントを付けるなどの行動をしなくても、訪れた記録が残るのだ。

 この機能は賛否両論があり、一時は削除されたが、ユーザーの声を受けて復活。今でも残っている。

 訪問するだけで履歴が残る足あとは、マイミク同士の交流をより密にする一方で、「来てくれたからには行かなくては」と儀礼的・義務的に相手のページを訪ねる、という行動につながる。そうしているうちに義理を果たすのにすっかり疲れてしまう人……「mixi疲れ」が続出した。

 人々がSNSに慣れた今は、もう少し適切な距離感でmixiと対峙できるのかもしれない。ただmixiは、より密で個人的なサービスであり、同じ「SNS」といってもTwitterとはかなり違う。Twitterの移行先としてちょうどいいかというと、ちょっと違う気がしている。

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