“究極”の防御のために胴体に板状・トゲ状の突起や鎧を進化させた装盾類(剣竜類・鎧竜類)。そのような植物食恐竜たちに対抗するなかで、身体を大型化したり歯や爪を進化させたりしたティラノサウルス類やメガラプトル類などの肉食恐竜。本展では、「攻・守」をキーワードに対比し、恐竜たちの進化を読み解きます。
ズールと対峙した肉食恐竜
ゴルゴサウルス・リブラトゥス
第1章
装盾類の
進化
植物食恐竜の出現によって、恐竜は爆発的に多様性を広げていきました。その中で全身を覆う鎧のような骨をもつ装盾類はどのような進化を遂げていったのでしょうか。その進化に迫ります。
スケリドサウルス
ヘスペロサウルス
第2章
鎧竜ズールの
すべて
本展の主役であるズールは、頭骨から尾の棍棒までが一緒に発見された貴重な鎧竜です。鎧には皮膚が、尾には棍棒を支える腱などの軟組織までが化石として残っており、その完全度、保存状態の良さから鎧竜の進化を解明する大きな手かがりとなる恐竜です。その美しい姿を日本初公開します。
ズール・クルリヴァスタトル
種小名の「クルリ」はラテン語で
ケラトプス科の新種?
ズールと同じ時代を生きた角竜。国立科学博物館で研究中の実物化石を特別に公開します。