今のところチャットGPTは英語バージョンだけということもあり、マイクロソフトが多国語サービスを始める前に、韓国のNAVERはAI型チャットボットを組み込もうと必死になっている。
そのおかげで、現在NAVERの株価は連日上昇している。
さて、韓国では最近、英文でエッセイを書く宿題をチャットGPTに任せた高校生たちに学校側が0点をつけたと報じられた。
AIに任せっきりで独自性が全くないというのがその理由だ。
しかし、チャットGPTは文章や単語をいくつか変えれば摘発されにくい。そのため、チャットGPTを使ってこっそり宿題をする学生がこのところ急増している。
そこで、学校側は「GPTゼロ」プログラムで英文エッセイの宿題を点検すると発表した。
「GPTゼロ」は、米プリンストン大学の在学生が開発したチャットGPTを摘発するアプリだ。
さらに、チャットGPTが得意とする叙述型のエッセイを課題として出すのではなく、別の様式の課題にするともいう。
そして、もし出された課題に対して学生がチャットGPTを使ったことが明らかになった場合には、落第させるそうだ。
大学のある教授は、テストの前にあらかじめチャットGPTを使ってみて、チャットGPTが解けない問題だけを出すという。
だが、防ぐだけが能ではない。
教育に対して並々ならぬ情熱を注ぐ韓国では、チャットGPTの負の側面が先に独り歩きしてしまった感じを受けるが、実は学校の出した課題に対しての手抜きにどう対処するかというのは、本質的な問題ではない。
AIをどのように活用し、さらなる創造的な仕事に人間を駆り立てるか、もっと重要なことに人間の能力を使うべきだろう。