役員の人って、やたら”つながり”って言うけどさぁ
自治会やPTAの役員が「メリットは何ですか?」と尋ねられると、「つながりができる!」と答えがちです。
これ、かなりの頻度で「ああ、またそれね」という顔をされてしまうんですよね。
手垢のついた言葉ですし、そもそもほとんどの地域住民や保護者は、自治会やPTAなんかに「つながり」を求めていません。
「実利」すなわち”カネ”になる話!!
(もちろん「つながり」は建前でなく大事なのですが、それはまた次回にします。)
今回は、ボランティアであるはずの自治会やPTAにおいても、「実利」を得ることがあるということをお伝えしたいと思います。
外部の人から「仕事」の依頼がやってきた【雑誌連載】
TwitterでPTAに関する2コマ漫画を連載して3年ほど経った頃、「教職研修」という月刊誌の編集者さんからメールをいただきました。
保護者の目から見える先生たちのたいへんさ、疑問に思うところ、感謝、また PTA に関するア レコレを描く、2ないし3コマの漫画を連載したい
その観察眼とするどいツッコミで、『2コマでPTAを叫ぶ母』シリーズが大人気の前田さまに、ぜひともそのコーナーの「原案」ご担当をいただきたく〜
いかにも、面白そうな依頼です!もちろん、ふたつ返事でOKしました!!
報酬を超えるメリットが!!
【メリット① 雑誌をもらえる】
漫画を掲載している雑誌を「献本」として、毎月、送ってもらえます。
正直なところ「教育」というジャンルにはあまり興味を持っていなかったので、強制的に(?)専門誌を読む機会が与えられたことで、新しい世界を見ることができました。
【メリット②権威性(!)が得られる】
「学校管理職向けの雑誌に連載している人」ということで、権威性を得ることができました。
さすがに、漫画の連載程度では次の仕事が舞い込んでくるということはありませんが、自分から営業をかけることは可能になった訳です。
今まで無縁だった「出版」や「教育」業界に足掛かりができたので、今後何かに活かしていけたらと考えるとワクワクします!!
外部の人から「仕事」の依頼がやってきた【チラシ作成】
PTAで最初の役職が「広報部長」でした。
その名の通り、PTA広報誌の作成がお仕事です。
それまでは、広報誌はおろかチラシの作成すらしたことはなく、単に「自宅で作業できそうだから」というだけの理由で立候補。
ところが実際に作成してみると「デザインって楽しい♪」と、「趣味」に昇華するのに時間はかかりませんでした。
うちの小学校はマンモス校のため、読者(会員)が900名もいるんです。
実際に読んでくれる人がどれくらいかはさておき、自分の作成した冊子を900世帯に確実に届けることができるのは学校ならではです。
自校の会員だけでは飽き足らず、市内のPTA連合会や自治会にも配布し、自己顕示欲を満たす幸せな日々。
そんな中、市内の個人事業主の方から、チラシとハガキのデザインを有償で依頼されたのです!!
最初は「ボランティアでいいですよ」とお返事したのですが、「いいえ。人様のスキルをタダでいただくのはいけないことだと考えているんです!」とのこと。
実は、私も常日頃から同じことを考えていたので、とても嬉しかったです。
今回、役員のメリットとして「金」について書きました。
けれども、真のメリットは「スキルアップ」と「異なる意見の人同士で起こる化学反応」です。
このふたつについては、また次回に書こうと思います。