精選版 日本国語大辞典「草木」の解説
くさ‐き【草木】
〘名〙 草と木。草や木。そうもく。
※書紀(720)神代上(寛文版訓)「吾(あれ)已に大八洲の国及ひ山川(やまかは)草木(クサキ)を生(う)めり」
※万葉(8C後)二〇・四三一四「八千種(やちくさ)に久佐奇(クサキ)を植ゑて時ごとに咲かむ花をし見つつしのはな」
[語誌]同義語に「きくさ(木草)」があるが、八代集や散文中の和歌では「くさき」が用いられている。両者の使い分けは不明だが、中世以降は「くさき」が広く用いられるようになる。
そう‐もく サウ‥【草木】
〘名〙 草と木。また、植物の総称。くさき。そうぼく。
※凌雲集(814)於神泉苑侍宴賦落花篇〈高丘第越〉「無心草木猶余恋、况復微臣酔二恩危一」
※苔の衣(1271頃)四「心なきさうもくも折につけたる虫のこゑごゑにも」
※浮世草子・好色盛衰記(1688)一「草木(サウモク)心なしといへど、花代のむつかしきを合点して」 〔法華経‐薬草喩品〕 〔書経‐舜典〕
そう‐ぼく サウ‥【草木】
〘名〙 =そうもく(草木)〔文明本節用集(室町中)〕
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