なんとなくの地元志向が、やりがいに満ちた日々の始まり。
私は佐賀県で育ち、大学進学で県外へ。大学3年生の就職活動を迎えた時に、なんとなく「仕事をするなら大好きな地元がいいな」と思い、九州圏内の仕事を探していました。それに加えて、人の役に立ち、それが自分自身で実感できる仕事に就きたいという気持ちもありましたので、それが実現できそうな佐賀県庁に応募したのが入庁の経緯ですね。当時は、今とは違ってネットなどで情報を簡単に得られる時代ではなかったので、県庁が具体的にどんな仕事をしているかなどよくわかっておらず、想像と意気込みだけだったように思います(笑)。でも、今もこうして県庁でやりがいを持って働けているのでとても感慨深いですね。
誰もが自分らしく活躍できる、環境づくりのお手伝いを。
「男女共同参画」と「子ども」、この二つに関する業務を担当しています。まず男女共同参画とは「男性・女性は、こうあるべき・こうあってほしい」といった性別による役割・規範意識に縛られず、誰もが個性や能力を発揮できる自由な社会作りを目指すこと。これは仕事や生活全般において大切な土台になるものです。無意識の思い込みにも気付いていただけるよう、分かりやすいセミナーやイベントを開催しています。そしてもう一つが「子育てし大県“ さが”」というプロジェクトで、佐賀で子育てをしたいと思ってもらえるような環境づくりに注力。出産・子育てのサポートはもちろんのこと、結婚したいと思っている独身者の方への出会いの場の提供や子育て世代への就職支援など、県庁の多くの部署と協力しながら、幅広い手助けを行っています。
誰かの力になれる。
それが一番のやりがい。
この仕事は多くの人々のお役に立てるので、常にやりがいを感じることができます。「子育てし大県“さが”」に関して言えば、子育て中の方や、これから子育てをする予定の方達を応援できることに喜びを感じますね。もちろん、子どもを持つ・持たない、結婚する・しない、など人生の選択は人によって様々なので、こちらの価値観を押し付けることはせず、その方の選択に合わせたサポートを心がけています。また、佐賀の魅力を伝えてライフデザインを考える取り組みも行っており、学生や若い方々の力になれるのも楽しいですね。とても意義のあるプロジェクトに携われて毎日が充実しています。
若い職員の力になって、
佐賀県をさらに盛り上げていきたい。
佐賀県庁はトップまでの距離が近く、職場の風通しが驚くほど良いのが特長。他県の自治体の人と話す機会がありますが、その際に特にこれは強く感じます。また、思い切って新しいことにチャレンジしやすい柔軟な環境が整っています。県庁として「現場・ミッション・プロセス」という県政運営のスローガンを掲げているので、仕事に臨むべき姿勢が私達職員にとって非常に分かりやすいですね。今後は、若い人たちに佐賀県で働くことの楽しさを感じてもらえるよう、そこに力を入れていきたい。人に仕事を任せることも増え、直接自分で事業を担当することは少なくなりましたが、若い人たちの気づきや意見を取り入れながら、皆のチーム力を高められるよう工夫をして良い仕事を沢山していきたい、そう思っています。