無免許状態で救急車20回運転 熊本市の消防士【熊本】
免許を取り消されたあとに乗用車を運転したとして、9日に逮捕された熊本市消防局の消防士。無免許状態で救急車を20回運転していたことが分かった。
9日に逮捕されたのは熊本北消防署の消防士大村真広容疑者(24)。大村容疑者は9日午後4時前、自宅近くの市道で乗用車を無免許運転した疑いがもたれている。
10日に会見を開いた熊本市消防局。大村容疑者が免許取り消しとなった1月12日以降に20回にわたり救急車を運転していたことが明らかになった。
■熊本北消防署・奥村和文署長
「市民の生命にも関わる重大な事案。申し訳なく思っている」
大村容疑者は通常、救急車を運転することはないが救急隊の職員が不足した時に応援として運転していたという。消防局では必ず運転する職員に対し免許証の確認とアルコールチェックを行うが、大村容疑者だけその確認ができていなかった。理由について消防局は「上司が確認を怠っていたことが考えられる」としている。
さらに大村容疑者は去年12月に酒気帯び運転で検挙されていて、今回の免許の取り消しとともに上司に報告していなかった。
今後、消防局で懲戒処分の指針に基づいて対処するとともに、免許証の確認を徹底するなど再発防止に努めるという。