関根明良:新プリキュア声優 ソラとの運命的な出会い 一緒に成長を

「ひろがるスカイ!プリキュア」に出演する関根明良さん
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「ひろがるスカイ!プリキュア」に出演する関根明良さん

 人気アニメ「プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系)シリーズの第20弾「ひろがるスカイ!プリキュア」。モチーフは果てしなく広がる「空」で、テーマは「ヒーロー」、キーワードは「知ることで広がる世界」だ。ソラ・ハレワタール/キュアスカイ役の関根明良さん、虹ヶ丘ましろ/キュアプリズムの加隈亜衣さんらが“新プリキュア声優”として出演する。ソラというキャラクターの出会いに運命的なものを感じたという関根さんに、「プリキュア」への思いを聞いた。

 ◇たくさんの人に支えられ

 「ひろがるスカイ!プリキュア」は、天空の世界・スカイランドと自然に囲まれたソラシド市の二つの都市を舞台に、プリキュアの活躍を描く。古賀葵さんがスカイランドの幼いプリンセス・エルを演じる。ABCテレビ・テレビ朝日系で毎週日曜午前8時半に放送中。

 関根さんが演じるソラは、運動神経抜群のスカイランドの女の子。幼い頃、ピンチから救ってくれた憧れの人のようなヒーローを目指している。関根さんにとって声優は、子供の頃から憧れの職業だった。憧れ、夢に向かって突き進むソラは、自身と重なるところがあったという。

 「小さすぎて覚えていないところもあるのですが、小学校の低学年の時から、声優になりたいと思っていました。私は単純なので、国語の音読で褒められた、お友達とアニメのまねをして褒められたとか、多分そういうささいなことがきっかけだったんだと思います。『声優になりたい!』とずっと言っていて、友人や周囲の人に『無理じゃないの?』と言われることはあまりなくて『できるんじゃない!』『頑張って!』と言っていただけることが多かったんです。友人がずっと応援してくれました。『プリキュア』の出演が発表された時、友人が『娘と一緒に楽しむね!』とすごく喜んでくれました。みんなが祝福してくれて、こんなにたくさんの人に支えられてるんだ……と改めて感謝しています」

 夢だった声優になり、「プリキュア」の声優という大役をつかんだ。声優として「初心を忘れないこと」を大切にしている。

 「諦めないこと、努力することが大前提にあり、常に新鮮な気持ちでいようとしています。まだまだ私は未熟ですし、満足してしまわないで、どの現場でも常に何か学ぼうとしています。初心を忘れないこと、初志貫徹を一番大切にしています」

 ◇共通点に運命を感じる

 関根さんは過去にも「プリキュア」シリーズのオーディションに参加したことがあった。ただ「ひろがるスカイ!プリキュア」のオーディションはこれまでと違った。

 「以前にも『プリキュア』のオーディションに参加させていただいたことがあり、これまではオーディションの前に必ず『プリキュア』のアニメを見てから挑んでいました。『私はプリキュアになる!』という気持ちを作っていたんです。ソラちゃんはこれまでと違いました。初めてストンときたものがあったんです。どうしても『ソラちゃん役でオーディションを受けたい!』という思いがありました。ソラちゃんは目指すものに対して一直線です。私も小さな頃から『声優になりたい!』という夢、目標があり、そこが重なるところがあったんです。『自分の気持ちを大切にしてみよう!』と、今回は『プリキュア』のアニメを見ずにオーディションに臨みました。見ないで挑むのは初めてだったので、ドキドキしたところもあったのですが」

 ソラとの出会いは運命だったのかもしれない。

 「性格自体は似ているところがあまりないのですが、ソラちゃんがいるスカイランドは、鳥さんと一緒に暮らしている国で、私も小さい頃からずっと鳥さんと暮らしてきました。目標、憧れに向かって走っているところも似ています。それに、私は空が好きで、空を見上げることが多いんです。そんな共通点に運命を感じるところがあります」

 ◇大きなプレッシャー

 「プリキュア」シリーズは、第1弾「ふたりはプリキュア」が2004年2月にスタートし、20周年を迎えることになった。長く続いている人気作ということもあり、収録が始まるまで、大きなプレッシャーを感じていた。

 「20周年ですし、やっぱりプレッシャーはすごく大きいです。『私で大丈夫なのかな?』という気持ちもありました。第1話の収録の前から、プレッシャーを感じていて、不安になる度にソラちゃんのキャラ表とオーディションの時の台本を見ていました。ソラちゃんはヒーローを目指していますが、未熟なところもあります。そんなソラちゃんに『一緒に頑張りましょうね』と言われているような気がしたんです。私も未熟だから、ソラちゃんと手を取り合って、走っていきたいですし、ソラちゃんに背中を押してもらっている気がしています。私にとってソラちゃんがヒーローになっています」

 収録が始まり、いい意味で緊張感を持ったまま挑んでいる。

 「まだまだ緊張しています。共演者の皆さんと初めて収録でお会いした時、明るく優しく迎え入れていただきました。鷲尾プロデューサー(シリーズの生みの親とも言われる東映アニメーションの鷲尾天プロデューサー)も和ませてくれました。『ま、頑張りましょ!』と言っていただき、いい意味で緊張しないようにしていただいて、寄り添っていただいています。私は人見知りですし、キャスト、スタッフの皆さんに優しく支えていただいています。ソラちゃんたちが成長していくお話です。『私もソラちゃんと一緒に成長しなければ!』と思っていますし、ソラちゃんたちが進化していくので、私たちも進化しないといけません。それにソラちゃんはいつも全力です。私も全力で進もうとしています。暴走しかけると、加隈さんが『大丈夫だよ!』と和らげてくれるんです。多分、今後も緊張がなくなることはないとは思いますが、皆さんに支えていただきながら、頑張っています」

 ◇収録で化学反応も

 「プリキュア」シリーズは各作品にそれぞれの色がある。これまで同シリーズを取材する中で、キャスト、チームにもそれぞれの色があるようにも感じてきた。「ひろプリ」はどんなチームになっていくのだろうか?

 「『ひろがるスカイ!プリキュア』は、誰も相手を否定しない作品です。一度、意見を受け止めて、自分の考えを言うのが印象的です。キャストの皆さんも全てを受け止めてくださる方ばかりです。私は、受け止めていただいてばかりですが、私もみんなを受け止められるような人になりたいです。受け止めて、いろいろなことを相手に伝えることができるそんなチームになっていきたいです」

 収録では共演者、スタッフから刺激を受けることも多い。

 「本当に不思議なもので、やっぱり本番では練習したものと全く違うものが出てくるんです。ましろ(加隈さん)のうなずき一つで変化して、化学反応が起きるんです。自分でも驚きながら、たくさん刺激を受けて収録に臨んでいます。そして愛ですね。ファンの皆さまの愛、スタッフの皆さんの愛、たくさんの愛から刺激をもらっています」

 「ソラちゃんたちと一緒にみんなで成長していきたいです。ちょっと落ち込んでも台本を読むと元気をいただけるんです。ソラちゃんが近くにいると元気になれるんです」と語る関根さん。夢、憧れに向かって突き進むソラ、関根さんの活躍が注目される。

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