「柊」は1990年に人名用漢字に入った字ですが、辞書にある「シュウ・シュ・ひいらぎ」以外に「トウ」と読ませる名前も多いようです。たしかに、明治時代の本を見ると、「柊」を「トウ」と読む例はあります。これは読み誤りかというと、そうでもなく、それなりに根拠があると考えられます。(続く)
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ヒイラギを「柊」と書くのは日本での用法です。ヒイラギの語源は、トゲに触れるとひいらぐ(疼痛を感じる)からというのが有力です。それで、「疼」の音符「冬」を使って「柊(トウ)」の字を作った。それが偶然、中国に元々あった「柊(シュウ)」(芭蕉に似た木の名)と一致した可能性があります。
返信先: さん
とすると、ヒイラギの意味では「柊」を「トウ」と読んでもいいわけです。明治の辞書には、「柊」に「トウ」の音のみを示すものや、「トウ・シウ」と、「シュウ」の音よりも先に示すものがあります。現在の辞書では「柊」に「トウ」の音はありませんが、歴史的には根拠のある読み方だったと言えます。
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