腐っても......
2022年 03月07日 (月) 17:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/34c16751143c75c252497bb06b5f83ef42c3a3c1
外務省のラスプーチンさんやムネオさんは良いことを言うね。
実務者だっただけに見るべきモノがちゃんと見えてると思う。
反ロシアにあらずんば人に非ずみたいな風潮こそが危険なのであると彼らが警鐘を鳴らしているのはせめてもの救いと言えよう。
だって、今の反露感情論はそのまま支那事変の支那懲罰論や開戦前の鬼畜米英討つべしと同じ病気だからね。損得勘定ではなく、善悪感情だもの。やってることや言ってることはイスラム原理主義の連中とそれほど違いのないあれだ。
自分は戦場に行かないけれど、煽動して他人を戦場にいかせる煽動政治家のそれなんだから。
平和がー軍事行動がーって騒ぐだけで、そいつらは実際はプーチンやゼレンスキーと同じことをしている。無辜之民を戦場へ行かせているんだからな。
でもね、こういう人物は小説でも現実でも失脚しちまうんだよ。ホラ、王様に直訴したらどうなるか?わかるだろう?
「現国」だとコルベール財務大臣がガイウス王に直訴した後足蹴にされて解任されたようにね。
まず前提条件が違うからそういう話にはならない。
日本の地政学的要件はウクライナ失陥よりも米帝のデメリットになる。防波堤を捨てることの意味を米帝は朝鮮戦争で学んでいるからね。
そして大陸国家が海洋国家に手出しするリスクは相応に高い。それはソ連が樺太千島で十分に経験している。北海道に手出しするなんて現実的なものではなかった。
そして台湾がいまだに健在なのも同様の理由。
大陸国家が海洋国家を征服した事例はいまだかつて存在しない。
>歴史的に何されたか思えばそりゃ反撃するでしょう。
ウクライナの立場を否定するつもりはないが、地政学や列強周辺国のおかれている環境や生存政策としてはウクライナの対露強硬政策は愚策でしかない。それはフィンランドやスウェーデン、トルコのそれを見ればよくわかる。
ウクライナの自存自衛は否定するものではないが、彼らのとった行動は文字通り虎の威を借りる狐でしかなく、しかもとらぬ狸の皮算用でしかなかった。
欧米も対面上はウクライナを支持していてもそれ以上しないのはNATOの規約もあるが、ロシア同様に地政学的要件で手出しを控えているからで、手出しすれば今以上の泥沼の東部戦線に陥るとわかっているからだ。
また、NATO軍は基本的に防衛戦に主軸をおいたものであり、積極的な外征をするための軍隊ではない。現時点で仮にそれが出来るのは米帝くらいなものだが、はるばるマルマラ海を越えて黒海くんだりまで出向くメリットが米帝にはないし、そもそもトルコが海峡封鎖を宣言している以上、現実的ではない。
陸路で行くにしても、ポーランドから行くことになるが、数百キロの行軍って相当な負担になるわけで、いくら同盟国とは言っても、戦時でもないのにそんな負担を受け入れるだろうか?
>ベトナムやイラク、ウクライナで共通して反戦訴えたグループ以外唯の風見鶏ですよ。
風見鶏という言い方はとても正鵠を射ていると思う。人間個人の道徳では誉められたものではない。だが、こと国家間の関係においてはそれこそ正しい判断である。昨日の友は今日の敵。
欧州大戦で独墺伊三国同盟を結んでいたのに、イタリアは未回収のイタリアを餌にオーストリアへ宣戦している。見事な裏切りだが、それが国家の利益になるのであればそれは正当化される。逆に言えば、未回収のイタリアを上回る利益を提示出来なかった同盟側の落ち度である。
国家は国民の利益を保護する責任がある。そのためには風見鶏であっても構わないし、それで利益を確保出来るなら正当化出来る。そして共犯に仕立てるために談合だってする。
その結果、生け贄になる国家が出てもそれは仕方がない。外交的敗北、生存政策の失敗の結果だ。
それが今のロシアやウクライナにすぎない。
それだけの話だよ。
国家に真の友人などいない。