京都府庁

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京都府宇治市

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 京都府山城北保健所は15日、京都府宇治市広野町の食品店「MEAT&FRESH TAKAMI」が販売した総菜の生食用牛肉を、8月下旬に自宅で食べた府南部の90代女性が腸管出血性大腸菌O157と診断され、同日に死亡したと発表した。府内でO157による食中毒の死亡事例は1996年以来、2例目。

 店は「レアステーキ」と主張しているが、同保健所は「ユッケ」とみている。ユッケの加工調理に必要な届け出はなかった。

 同店を巡っては、8月下旬に販売したレアステーキとローストビーフを食べた宇治市や城陽市、大阪府内の10~80代の女性5人が下痢や腹痛を発症し、O157が検出されたとして、同保健所が9月6日から5日間の営業停止処分にした。

 処分後も発症者が相次ぎ、被害は亡くなった女性を含め、小学生から90代の男女23人に広がった。

 同保健所によると、90代女性は8月27日に総菜を購入して食べ、9月2日に腹痛や下痢となり、3日に血便が出たため入院した。9日にO157と診断され、15日に入院先で亡くなった。

 店は営業停止処分が明けた11、12日は営業を自粛し、13日に「レアステーキやローストビーフを当面は販売しない」として営業を再開したが、女性の死亡を受け、15日夕から再び自粛しているという。

 府は「幼児や高齢者はO157を発症しやすく、食肉の生食は避けてほしい」と呼びかけている。