〝ルフィ〟の強盗ノウハウが世界拡散の危機 フィリピン入管施設はワルの見本市
東スポWEB / 2023年2月1日 13時8分
日本の広域強盗事件に関連して、フィリピンの収容所にいる4人の日本人をめぐって、フィリピンのレムリヤ法相は2月6日までの決着を目指すとした。しかし、4人の強制送還で一件落着とはならないかもしれない。というのも、4人がいるビクタン収容所には世界中の〝ワル〟が収容されている。過去のケースを見ると、今後、世界に「ルフィ」の手口が広がる可能性があるのだ。
レムリヤ法相は1月31日、日本側が希望するなら容疑者4人を一斉送還する考えがあることを明らかにしている。4容疑者は今村磨人(38)、渡辺優樹(38)、小島智信(45)、藤田聖也(38)の各容疑者。日本の警察当局は現地へ捜査員を派遣するなど、移送に向けた態勢整備を急いでいる。
ルフィは渡辺容疑者説が濃厚だが、まだ誰かは不明。4人全員がルフィなのかもしれない。いずれにしても、強盗殺人罪は日本の法律では、無期か死刑しかない。
一方、フィリピンの入管施設には世界中の〝ワル〟が収容されており、ルフィが誰なのか正式に特定された場合、入管施設内に置いている現金強奪のためワルたちがルフィを狙う可能性もある。数万円のために何でもするワルの集まりだからだ。
フィリピン入国管理局が同30日に「私たちが収容者についての情報を公開することは、収容者に危険を及ぼす可能性がある」と語ったほど。入管施設にいても、日本に送還されても、厳しい人生となる。
そんな入管施設は各国犯罪者が独自の手口を交換する場所になっている可能性もある。
例えば、ナイジェリアを舞台に発案された「ナイジェリアの手紙」という国際詐欺がある。日本の「M資金詐欺」にも似たもので、ナイジェリアから先進国の金持ちに「汚職して大量のカネを得たが、マネーロンダリングをするためにあなたの口座を貸してほしい。まずあなたの口座に送金するための手数料を入金してほしい。うまく資金が洗浄できたら、謝礼を払う」などとして、〝手数料〟をだまし取る犯罪だ。現在は手紙ではなく、メールやSNSで同様の手口が行われている。
元暴力団関係者は「フィリピンでナイジェリアの手紙詐欺をやっていたナイジェリア人の集団も逮捕され、入管施設に送り込まれた。ガーナを拠点としていた国際ロマンス詐欺集団もフィリピンで詐欺を行い、フィリピンで逮捕された。各国独自の詐欺の手口を教えてもらい、刑期を終えた後に、母国でその詐欺でもうけて、お礼に報酬を支払うというケースもあったそう。ルフィがやっていた日本の特殊詐欺も世界的に見て、かなり独自の手口で、外国人犯罪者がそのスキームを欲しがることは間違いない」と指摘する。
ルフィは特殊詐欺で使っていた〝金持ちリスト〟を流用し、手っ取り早い強盗に移行した。詐欺グループで重要な役割を果たしていた人物が送還されたことで、手口が粗暴になったともみられている。
「入管施設には、ルフィがやっていた特殊詐欺のシステムを母国に持ち帰りたい外国人もいるでしょうね。金持ちリストの集め方、劇場型の手口など、手口は非常に凝ったもの。日本ではもう通用しにくくなってますが、それぞれの母国なら通用するでしょうから。そして、数年後、通用しなくなったら、ルフィ同様、強盗に切り替えるかもしれない」(同)
もしルフィの手口が世界に広がるとしたら、ゾッとする。
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