「いま 空いているか、1秒でわかる優しい世界。」をつくりたい
英語のVacant(空き)に由来する株式会社バカンは、社名の通り「空き」に関する事業を展開しているスタートアップだ。「行ってみたけど、ダメだった」という悲しみをなくすため、2016年6月に設立(本社:東京都新宿区)。IoTやAIといったテクノロジーを活用し、空席情報プラットフォーム「VACAN(バカン)」や、弁当おとりおきサービス「QUIPPA(クイッパ)」などを展開する。
現在、バカンのサービスは首都圏だけでなく、北海道から九州まで拡大し、札幌、大阪、福岡に拠点を広げる準備を進めている。2019年4月には、初の海外現地法人を中国に設立。トイレ革命を進める中国市場や、中華圏全体への展開を見据える。また、同年5月にはNTT東日本電信電話株式会社、清水建設株式会社、株式会社ティーガイア、JR東日本スタートアップ株式会社、スクラムベンチャーズを引受先とする第三者割当増資により、7.9億円を調達。これら企業との共創体制をつくり上げていく。
代表取締役を務める河野剛進氏は、東京工業大学大学院を修了(MOT)。画像解析や金融工学のバックグラウンドを背景に、株式会社三菱総合研究所で市場リスク管理やアルゴリズミックトレーディングなどを専門とする、金融領域の研究員として勤務した。その後、グリー株式会社に移り、事業戦略、経営管理、新規事業立ち上げ、米国での財務・会計に従事。エルピクセル株式会社においては経営企画室長を務め、シンガポールでの合弁会社立ち上げなどに従事した経歴をもつ。
バカン起業の契機となったのは、子どもとの外食体験だったと語る河野氏。混雑してなかなか食事ができず、やがて子どもは泣き出してしまったという。せっかくの家族との時間が、「混雑」のせいで残念な思い出に。そんな体験から、「いま、空いている」という情報に価値を見出すこととなった。学生時代に画像認識の研究をしていたこともあり、技術的な“あたり”はついていた。その後、ハード、ソフト、IoT、AI、プロジェクトマネージメントの専門知識をもつ友人や知人に声をかけ、バカンの初期メンバーが集まった。