【臨時休業のお知らせ】
水光庵は移転に伴い、9月より2023年春頃まで休業になります。
移転後の営業再開につきましては詳細が決まり次第、ご案内申し上げます。
東京タワーがほど近い、都心でも緑の多い東京・三田。都営地下鉄三田線三田駅から徒歩5分、マンションの最上階に『水光庵』はある。紹介制の店として2015年に開業して以来、有職故実に則り日本料理の枠組みを大切にする料理店として、実績を着実に積み上げてきた。
料理長は石田 知裕(いしだ ともひろ)氏。79年東京生まれの石田氏は、京都吉兆に入社後、2008年から2014年まで『吉兆嵐山 本店』で副料理長を務めた。独立にあたり、東京・三田の実家であるマンションの一室を店舗として改装、2015年に『水光庵』をオープンした。
料理は四季の恵みを生かし、旬を大切にした日本料理を目指す。有職故実や二十四節気など日本文化の根幹をなす考え方を大切にし、月替わりの八寸などの料理を通して、季節感のみならず日本文化の精神までもゲストに手渡すことを目指す。春の京都・山城のタケノコ、夏の京都のアユ、冬のタイザガニほか、国内から季節感を感じられるものを取り寄せる。白飯は岐阜の粒が大きな「龍の瞳」を用いて何膳かにわけて提供。一膳目には煮えばなを出す。杉の濡れ箸とともに、茶懐石のおもてなしの精神をゲストに伝えるための工夫だ。
日本酒は十四代ほか希少種も含め数多く揃える。プライベートラベル「水光」は『吉兆』と同じく岐阜の白扇酒造によるもの。ワインはスタッフのソムリエが選んだ、フランス・ブルゴーニュ地方を中心とした20~30種を揃える。
マンションの一室にある落ち着いた内装の店内には、モダンな雰囲気のダイニングと京都の職人と手掛けた茶室。書や茶道、生け花もたしなむという石田氏自身が書いた書や生け花が、店内の和の雰囲気を作り上げている。予約は一度に最大8名を受け付ける。2名の場合は一度に2組、4名以上だと貸切となる。もともと店のある場所が実家だったこともあり、自宅に招くようなおもてなしをモットーに、ゲストには日本料理のみならず、食を通じて日本文化そのものを体感してもらうことを企図している。
都心にあって季節感を感じられる貴重な体験を、『水光庵』のおもてなしでぜひ感じ取っていただきたい。
■アクセス
山手線田町駅より徒歩5分