新型コロナに関するお知らせ

大学からのお知らせ

学位の取消しについて

2023年02月09日

名古屋大学は、本学が授与した修士及び博士の学位の取消しを決定しましたので、下記のとおり公表します。

 

1.対象者等

元名古屋大学大学院理学研究科学生

 

学位: 修士(理学)
学位授与年月日: 2017(平成29)年3月27日

 

学位: 博士(理学)
学位授与年月日: 2020(令和2)年3月25日
学位論文題目: Precise Synthesis of Graphene Nanoribbon by Annulative π-Extension Polymerization
(縮環π 拡張重合によるグラフェンナノリボンの精密合成)

  

2.学位の取消し日

2023(令和5)年1月17日

 

3.不正の方法により学位の授与を受けた事実の概要と再発防止に向けての取組

  1. 調査の経緯
    元本学大学院理学研究科学生の学位論文について、不正行為(捏造・改ざん)があるとの申立てがあったため、理学研究科内に調査委員会を設置し、調査を開始した。

  2. 不正行為の内容
    調査委員会において、提出のあった修士学位論文及び博士学位論文を調査したところ、不正行為(捏造・改ざん)があったことを確認した。

  3. 学位の取消し及び学位記の返還
    調査委員会での調査結果に基づき、理学研究科委員会において学位の取消しを審議し、名古屋大学学位規程第17条第1項第1号「不正の方法により学位を受けた事実が判明したとき」に該当するとの結論に至った。
    本学では、理学研究科からの申請に基づき、令和5年1月17日開催の教育研究評議会において審議し、修士学位及び博士学位の取消し及び学位記を返還させることを決定した。

  4. 再発防止に向けての取組
    本学では、不正行為の再発防止対応策として、1)学部学生からの研究倫理教育の徹底、2)指導教員による研究指導の徹底、3)研究資料等の適切な保存・管理の徹底、4)外部審査委員の登用など学位審査体制の見直し、を明文化し、全学をあげて再発防止へ取り組む。

 

4.学位授与の取消し及び学位記の返還

修士及び博士の学位取得のために提出された論文についての不正行為が認定されたため、名古屋大学学位規程第17条第1項第1号「不正の方法により学位を受けた事実が判明したとき」に該当することから、学位を取消し、学位記を返還させる。

 

5.総長コメント

このたび、本学が授与した修士及び博士の学位につきまして、学位取得のために提出された論文について不正行為(捏造)が認定されたため、両学位を取消し、学位記を返還させるという事態が発生したことは極めて遺憾であります。

本学といたしましては、研究活動の公正性の確保の観点と学位を授与する高等教育機関としての社会的責任を重く受け止め、学生に対する研究倫理教育を徹底するとともに、透明性が担保される公正な博士学位審査体制の見直しを進め、同様の事態の再発防止に向け、全学を挙げて鋭意取り組んでまいります。

 

名古屋大学総長  杉山 直

 

ビデオトピックス

一覧で見る

2023/01/16更新

Researchers'VOICE

一覧で見る

2023/01/20更新

総長写真

総長室から

名古屋大学総長
杉山 直

東海機構Webinar

東海機構
Webinar

世界で学ぼう!海外留学のススメ

世界で学ぼう!
海外留学のススメ

名古屋大学への留学を希望する方へ

名古屋大学への留学を希望する方へ

名古屋大学スーパーグローバル大学創成支援事業

スーパーグローバル大学創成支援事業

博士課程教育リーディングプログラム

博士課程教育リーディングプログラム

SDGs実現に貢献する名古屋大学

SDGs実現に貢献する名古屋大学

受賞者情報

一覧で見る

2023/01/24更新

2023/01/16更新