東京オリンピック・パラリンピックをめぐる談合事件で、東京地検特捜部は、不正な受注調整をした疑いで、組織委員会元次長と電通の幹部らあわせて4人を逮捕した。
独占禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、組織委員会大会運営局・元次長の森泰夫容疑者(55)と、広告大手・電通など、落札企業の幹部3人。
森容疑者らは2018年、組織委が発注したテスト大会の入札に関して、特定の企業が落札できるよう、事前に面談などを行い調整し、テスト大会の落札企業が、その後の本大会でも契約できるよう、不正な受注調整をした疑いが持たれている。
特捜部は、森容疑者らが談合を主導したとして、森容疑者の自宅など数カ所を家宅捜索している。
特捜部は、およそ400億円にのぼる本大会についても、談合の容疑に含めて立件し、全容の解明を進めている。