歴史小説家の永井路子さん死去 97歳 茨城・古河出身

永井路子さん(2009年撮影)
永井路子さん(2009年撮影)
永井路子さん追悼コーナーの設置作業をする古河文学館のスタッフたち=古河市中央町
永井路子さん追悼コーナーの設置作業をする古河文学館のスタッフたち=古河市中央町
歴史小説を数多く書いた茨城県古河市出身の直木賞作家で、古河市名誉市民の永井路子(ながい・みちこ、本名・黒板擴子=くろいた・ひろこ)さんが1月27日、老衰のため死去した。97歳。葬儀は近親者のみで済ませた。

永井さんは3歳の時に母親の郷里である古河市に東京から移住。県立古河高等女学校(現古河二高)から東京女子大に進学し、大学在学中は都内の学生寮で生活したが、卒業後に古河に戻った。24歳で結婚し東京都中野区に転居した。

大手出版社で編集者をしながら小説を書き始め、1965年に、鎌倉時代の幕開けを4つの異なる視点から描いた連作短編小説「炎環(えんかん)」で直木賞を受賞した。82年に「氷輪(ひょうりん)」で女流文学賞、84年には「この世をば」で菊池寛賞、2009年には構想から40年余りを費やした「岩倉具視」で毎日芸術賞を受賞している。

作品は「炎環」をはじめ「源頼朝の世界」「北条政子」など〝鎌倉もの〟と呼ばれる作品が多く、それらの作品は1979年のNHK大河ドラマ「草燃える」の原作となった。また、大河ドラマ「毛利元就」の原作として知られる「山霧」や「北条政子」など、歴史の中の女性に光を当てた「女性史もの」も高く評価された。

古河市をこよなく愛し、歴史博物館や文学館の開設に当たって助言や寄付を行ったほか、さまざまなPRに努め、03年に名誉市民に選ばれた。07年に初代の古河大使に委嘱された。

■10日から追悼コーナー設置
古河市は、永井さんとゆかりのある古河文学館(同市中央町)で、10日から追悼コーナーを設ける。

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