エンタメ

ウエストランドが語る“苦しかった冬の時代”「2~3年全くテレビに出られない時期も」

“小市民の怒涛の叫び”が時代を変えた。大会史上最多、7261組の漫才師たちが頂点を競った’22年の『M-1グランプリ』。見事優勝を勝ち取り、’23年の芸能界の“主役”として名を上げたのが、タイタン所属の毒舌漫才コンビ、ウエストランドだ。  結成14年目にして初の栄冠を獲得、切れ味鋭い悪口を武器に全方位にケンカを売りつける井口浩之と、酔って自分の会社の社長を抱こうとするなどクズエピソードが豊富な河本太。そんな彼らは「自分の人生なんですけど、初めて主役になれた気がしました」と優勝後に言い放った。ふたりが歩んだ人生の主役を手に入れるまでの道のりは険しいものだった。

芸能界のスターたちの覇気に押し潰されかけていた日々

DMA-_DSC4180

’22年『M-1グランプリ』覇者の、ウエストランド(写真左:井口浩之 写真右:河本太)

――優勝おめでとうございます。SPA!にもよく出てくださるので、応援していました。 井口:僕らのことを? 誰が優勝しても「応援していました」って言うんでしょ? ――いや、そんなことは(笑)。優勝してからは多忙ですか? 井口:優勝直後に100件ほど仕事の問い合わせがきて寝られない日々が続いてましたけど、10日後ぐらいからは落ち着いてきましたね。 河本:優勝する前は僕だけが暇で。井口がピンで呼ばれることが多かったんですが、さすがに優勝したらコンビで忙しくしてます。僕にはテレビに3回出ると体調が悪くなるっていうジンクスがあったんですけど、今のところは元気です(笑)。 ――優勝後の「自分の人生なんですけど、初めて主役になれた気がした」という井口さんのコメントには、多くの共感が得られました。あれはその場で考えたものだったんですか? 井口:いや、『M-1』の審査中から考えてました。決勝でネタが2本できた段階で「ちょっと考えとかないとな」とは思っていましたね。 河本:聞いた瞬間に「コイツ、しっかりコメントを決めてきたな」と思いました(笑)。絶対カッコいいこと言おうとしてるじゃんって。 井口:いや、優勝コメントって、『M-1』の放送終了までの5秒しか時間がないからムズいんだよ! 

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

『いいとも!』が決まったときは「売れたな!」と思ったけど…

DMA-_DSC4299――フリー芸人でキャリアをスタートし、結成5年目で『笑っていいとも!』の準レギュラーなど、早くから活躍されている印象があります。 井口:それこそ『いいとも!』は人生の主役級の芸能人しか出られない番組。僕らみたいな脇役中の脇役が出ても……見向きもされませんでした。出るだけでは仕事も増えないし、人気者にもなれない。芸能界の主役たちと絡めるいい経験はさせてもらいましたけど、本当は嫌でしたね。 河本:『いいとも!』が決まったときは「売れたな!」と思って結婚したんです。でも、全く売れずにここまできて、家族にも迷惑をかけちゃいました。
次のページ
スターから遠のいたお笑い第七世代ブーム

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

1
2
3
4
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート