2021年9月1日に社会全体でデジタル化の進展を目的としたデジタル庁が発足し、2021年10月10日・11日に「デジタルの日」が創設されました。とはいっても、私たちの生活の中でどのようなモノが“デジタル化”されているのでしょうか。
デジタルを少しでも身近に感じてもらえるように、アナログとデジタルの違いやデジタル化のメリットを紹介します。
今年の10月10日・11日は「デジタルの日」
2021年に発足されたデジタル庁が創設した、年に一度のデジタルの記念日で、デジタルを表現する「1(イチ)」と「0(ゼロ)」を組み合わせてこの日になったそうです。定期的に「振り返り」「体験」「見直し」をするための機会を設けて、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を実現するためにどうすれば良いのか考える日です。ソフトバンクも賛同企業として参画しています。
あなたは説明できますか? デジタルとアナログの違いを解説
アナログと聞くとノートや黒電話といった「昔ながらのモノ」、一方デジタルは機械やデータ、コンピューターといった「新しいモノ」をイメージしていませんか?
実は、本来アナログとは“連続的”“流動的”な状態のこと。アナログは常に動いている情報をそのままの状態で扱うのに対して、デジタルは“段階的”に情報を切り取り、区切った状態で扱います。
アナログとデジタルの大きな違いは、データが連続的に流れている状態で表されているか、段階的に区切られた状態で表されているかどうか
アナログとデジタルのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
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アナログ |
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デジタル |
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デジタルは、一定の数値ではっきりと区切りをつけるため、「あるか/ないか」「マルかバツか」といったように、中間部分を省いた状態で情報を表します。一方で、アナログは常に変動している情報をそのまま表すことができるため、元の情報を本来のかたちに近い状態で表現することができます。
もちろん、アナログの良さもあるのですが、インターネットの登場による通信データや情報量の増加や携帯電話の普及による電波(周波数)のゆとりがなくなったことで、デジタル化の必要性が高まりました。また、音楽、映像、書籍などもデジタル化することで、情報量がコンパクトになり、ネットワーク上でやりとりすることが容易になり、いつでも利用できるようになったんです。
デジタルの世界で使われているのは、たった2つの数字
デジタルの世界は「0」と「1」しか存在しません。すべての情報がこの組み合わせで表現されています。こうした数の表し方を「2進法」といい、“2つで1組” “2つから成り立つこと”を意味しているんです。例えば、電気信号をOFF=0、ON=1で表すように、電気信号が「届くか」「届かないか」の2つの状態を表すのに適しているため、コンピューター(手順に従って自動的に計算を行う機械の総称)の計算に用いられています。
数字の1〜5を表す場合、すべて「0」と「1」の組み合わせでケタを繰り上げながら表現するため、0=0、1=1、2=10、3=11、4=100、5=101… となります。