ウクライナ軍参謀本部は17日に発表した戦況報告で、南部ヘルソン州のドニプロ川東岸にある二つの町から、ロシア軍が撤退しつつあるとの見方を示した。米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、ロシア軍が現地で一部の部隊を退かせる代わりに、後方の陣地を強化している可能性があると指摘している。
ウクライナ軍参謀本部によると、州都ヘルソンから東に約60キロ離れたノバカホウカと、その東側にあるカホウカから、ロシア軍部隊が撤退しつつあるという。カホウカについては、ロシア軍が地元住民に対し、「年内に撤退する」と伝達。ロシア軍に忠誠を誓っている住民に対しては、ロシアの占領下にある南部クリミア半島に退避するよう勧めているという。
ウクライナ軍は13日にも、東岸にある別の二つの町から、ロシア軍が撤退したと発表。ISWはこれについて、ロシア軍が州内のより後方にある地域で、守りを固めようとする動きの一環だと見立てている。
ウクライナ軍は先月、ドニプ…
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