貼り付け開始
宮崎正弘の国際情勢解題
1月26日(木曜日)通巻第7606号
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ウクライナの上層部で権力闘争が起きている
汚職スキャンダル発覚し、政府高官がつぎつぎと辞任、もしくは解任された *************************************
1月18日、キエフ近郊でウクライナの内務大臣らが乗ったヘリコプターが墜落し、
デニス・モナスティルスキー大臣、副大臣ら多数が死亡したことは大きく報じられた。
※ 目撃者によると、ヘリコプターは火を噴き、回転しながら墜落したようだ。
目撃証言が正しいなら操縦ミスの可能性は小さく、
スティンガーのような携帯型の地対空ミサイルが使われた可能性が指摘されている。
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by 櫻井ジャーナル
直前、ゼレンスキー大統領顧問で、ロシア侵略を正確に予想した
オレクシー・アレストヴィッチが辞任を表明した。
ロシアの『 プラウダ 』紙(英語版)によれば
「 ウクライナの上層部で権力闘争が起きている証拠だ 」と分析した。
混乱が続いた。
ウクライナ政権の上層部では機能不全を引き起こしたかのようだ。
1月24日、ウクライナの国防省で汚職スキャンダルが発覚し、
ゼレンスキー政権の政府高官がつぎつぎと辞任、もしくは解任された
ヴャチェスラフ・シャポバロフ国防次官は兵站支援を担当していた。
国防省の役人がダミー企業を使って軍用の食料品の価格を高く設定した詐欺の疑いによる。
ゼレンスキー大統領は引き続き、ティモシェンコの解任に関する大統領令に署名した。
ティモシェンコ氏は昨年、約10万ドル相当のポルシェ・タイカン2021を
運転していたといわれ、辞任を余儀なくされた。
ゼレンスキー大統領の初期、ティモシェンコは、
ウクライナの老朽化したインフラ再建のため大規模建設プログラムの顔だった。
※ ティモシェンコのポルシェのニュースはチラッと目にして
え? あのティモシェンコがなんで今頃?
と、思ったら、あのクソ女首相ではなく、
大統領府キリル・ティモシェンコ副長官だった。
NHK
ウクライナ大統領府 “ティモシェンコ副長官解任”の大統領令 ----------------------------------------------------------------
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230124/k10013959161000.html 2023年1月24日 19時01分
あの糞女の血族だろうか?
オレクシー・シモネンコ、ウクライナ副検事総長にも及んだ。
検事総長室は、シモネンコが「 自分の意思で 」辞任したことを明らかにした。
部長のアンドレイ・コスティンは辞任を受け入れた。
同じく副長官であるヴァシル・ロジンスキーが解雇された。
国家汚職防止局 ( NABU ) はロジンスキが高騰した価格で
設備や機械を購入するための契約をロビー活動した疑惑とした。
ビタリー・ムズチェンコ( 社会政策担当副大臣 )が解任され、
ついでビアシェフラブ・ネホダ( 準州の開発副大臣 )が解任された。
アナトリー・イワケビッチ( 海運および河川輸送副局長 )解任され、
ヴィクター・ビシノフ( デジタル開発、DX問題担当 )副局長も解任された。
地方行政長官の解任にも発展した。
バレンティン・レズニチェンコ、ドニプロペトロウシク地方行政長官。
オレクサンダー・シュタルク、ザポリージャ地方行政長官。
オレキシ・クレバ、キエフ地方行政長官。
ドミトロ・ジヴィツキー、スミ地方行政長官。
ヤロスラフ・ヤヌシェビッチ、ヘルソン地方行政長官らが次々と解任され、
行政システムの混乱を露呈した。
ウクライナはもともとマフィアが蔓延り、
凶暴なアゾフ軍団など中央の統制から離れて戦闘を展開していた。
ウクライナ政治は汚職が付きもので、
ゼレンスキー大統領の不正蓄財も欧米のメディアが報じている。
このニュース、数日前から報じられているが、
僕の見方は、ロシアとの関係が「 疑われる 」人物をすべて解任!
これは、ドイツ「 レオパルト2 」、アメリカ「 M1エイブラムス 」の
供与と関係していると診ていたら、次のようなニュースが。
中央日報
NYT「 ウクライナに供与のエイブラムス、移動・整備・運用が容易でない 」 ---------------------------------------------------
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/300280 2023.01.26 08:45
< 抜粋 >
米国が主力戦車「 M1エイブラムス 」をウクライナに支援することにしたが、
実際の前方投入には数年かかるという見方が提起された。
ニューヨークタイムズは25日、米政府関係者を引用し、
ロシアの情報網を避けて安全にタンクを戦線に移すのは容易でないとし、
このように伝えた。
また難しい整備と特殊燃料も障害だ。
M1エイブラムスはガスタービンジェットエンジンが搭載されていて
ジェット燃料を使用し、重さが60トン以上最大75トンにのぼり、
橋梁の通過など移動に困難があり、整備、維持が複雑で特別訓練が必要ということだ。
M1エイブラムス
https://s.japanese.joins.com/upload/images/2023/01/20230126084331-1.jpg
・ ジェット燃料の燃費は、リッター:0.425km!!!
・ 航続距離:465~480km。
湾岸戦争では8時間でガス欠! 一日3回の給油が必要。
給油には、HEMIT( 重機動タンカートラック:1万リッター )
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f6/M978_tank_truck_in_Beatty%2C_Nevada.jpg/1920px-M978_tank_truck_in_Beatty%2C_Nevada.jpg
を使う。
・ 最高速度:67~72km/h
・ 装甲板 = 劣化ウラン( 乗員は重度被爆! )
・ 主砲:M1( 1979-1985 ) 105mmライフル砲
M1A1以降( 1985- )120mm滑空砲
※ ウクライナに供与されるのはM1?
これとは対照的にドイツ製「 レオパルト2 」タンクはディーゼル油で駆動し、
燃料補給が容易で、燃料タンクを満たせば340キロ走行できる。
NATO標準の120ミリ砲弾を使用する。
※ ってことは、M1はNATO標準仕様とは異なる?
最高速度は時速70キロで、重量は55トン。
弾薬を乗組員と分離するなど保護にも優れている。
在韓米軍司令官を務めたロバート・エイブラムス米陸軍退役大将は、
M1エイブラムスをウクライナ軍が修理して整備するのは容易でない
という米国防総省関係者らの懸念を伝えた。
「( ウクライナの戦線にM1エイブラムスタンクが配備されるよう )在庫を用意し、
戦車を伝達し、整備技術者を訓練するなど、
必要なことを全部するのにどれほどの時間がかかるだろうか 」
という質問に対し、エイブラムス氏は
「 分からない。しかし30日程度でできないのは確実だ 」
と答えた。
ただ、120ミリ砲を備えたこのタンクが戦線に配備されて使用されれば、
これより性能が低いロシア軍のタンクに及ぼす影響は疑いの余地がないとし、
「( M1エイブラムスがロシア軍タンク を)つぶすだろう 」と強調した。
※ アルマータT-14( ロシア )
・ 航続距離:500km以上。
・ 最高速度:80~90km/h
・ 主砲:125mm滑空砲
・ 2015-
しかしウクライナが支援されたタンクを実戦に投入する前に
戦線に移すことからまず解決する必要がある。
タンクの輸送方法は貨車に載せて鉄道で輸送するのが最も速くて安全だが、
ロシアに容易に看破される可能性がある。
大型トラックを使用しても同じだ。
タンクを貨車やトラックで輸送せず直接向かう方法もあるが、
長い時間がかかり非効率的だ。
特に特殊燃料を大量に消費するM1エイブラムスを
このように移動させるのはさらに難しく、看破されるリスクがはるかに高い。
ロシアは今年春またはそれ以前に
ウクライナを相手に攻勢を強める準備をしているとみられ、
ウクライナはこれに対応するため重装甲車ではなく
戦闘トラックを戦場に移す作業をしなければならない。
西側から供給された武器など軍事機器がウクライナに伝えられる過程は
今回の戦争で最も厳格に管理される機密事項の一つだ。
ウクライナ軍が東部と南部の戦線に補給物資を輸送するのに使用する
道路、鉄道、集結地などをロシア軍が攻撃するという懸念が強いため、
ウクライナ軍はこうした過程を隠すことに焦点を合わせて輸送作戦を遂行してきた。
※ 大粛清は、この輸送経路が漏れることを防ぐために行われた?
戦車など軍事機器が
NATO加盟国の領土とウクライナ領土の間の境界線を越える瞬間、
ロシアが攻撃を加えれば、ウクライナの戦争力量補強に
大きな打撃になるというのが専門家らの指摘だ。
こうした攻撃が成功する場合、
ウクライナが西側から供与される現代式戦車が
戦線に到達する前に使用できなくなるうえ、
今後の伝達過程にも問題が生じることになる。
Bloomberg
ドイツ、ウクライナに戦車「 レオパルト 」供与へ
- 同盟国と合計112両( ドイツは14両 ) -----------------------------------------------------
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-25/RP1F62T1UM0X01 2023年1月25日 19:53 JST
※ この決定に先立って、ドイツ国防相は辞任しているが、
このアメ公からの圧力に猛反対していたのだろう。
Bloomberg
米国、戦車「 エイブラムス 」31両をウクライナに供与へ
- ドイツと協調 ---------------------------------------------------------
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-25/RP1RQAT0G1KW01 2023年1月26日 1:16 JST
Newsweek
租税回避を暴いた「 パンドラ文書 」にゼレンスキー夫妻の名 ----------------------------------------------------------------------
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/01/post-100691.php 2023年1月25日(水)18時13分
< newsNueq-3880:ゼレンスキーの口座に毎月1億ドル( 130億円 )の振込み
after ウロウロ戦争 > 2022/08/04
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大統領就任時痩せたゼレンスキーが、
今や、パンパンにハチ切れそうに太っている。
よっぽど毎日美味しいものをたらふく食べてんるんだろう♪
by 河添恵子:馬渕睦夫との舞台裏雑談より。
櫻井ジャーナル
ゼレンスキー大統領の周辺にアメリカの巨大金融機関が集まった背景 -------------------------------------------------------------------
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202301260000/ 2023.01.26
< 抜粋 >
ゼレンスキー大統領がブラックロックを率いる
ラリー・フィンクと結びついたのは昨年9月のことだと言われている。
汚職問題で厳しい状況にあるゼレンスキー大統領だが、
今月下旬、ブラックロックのほか、
JPモルガンやゴールドマン・サックスと協力関係にあることを明らかにした。
アメリカの実業家に対し、軍事だけでなく建設、通信、農業、輸送、IT、金融、
そして医療の分野でウクライナと手を組むすべての人が大儲けできると訴えている。
だからカネをよこせということだ。
※ < newsNueq-4045:ゼレンスキーは、エラーフォースONEでワシントン入り?
「 支援は慈善ではなく投資 」 > 2022/12/23
1月上旬、コンドリーサ・ライス元国務長官やロバート・ゲーツ元国防長官は
ウクライナ国内の経済は混乱状態で、何百万人もの国民が逃げ出し、
インフラは破壊され、鉱物資源、産業能力、
かなりの農地の多くがロシアの支配下に置かれ、
ウクライナ軍の勝利は難しいとする論説を発表した。
こうした状況を打開するにはウクライナに対し、
速やかに軍事物資の供給を劇的に増やさなければならないとしている。
しかし、こうした戦車が提供されても戦況が大きく変化することはないだろう。
関連情報
< newsNueq-4040:崩壊寸前のウクライナ・NATO軍と本格攻勢に出始めたロシア軍
:宇軍の主力は今やNATO兵士 > 2022/12/21
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by 増田俊男
< newsNueq-4047:ゼレンスキーのエアフォースONE > 2022/12/25
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< newsNueq-4072:戦争はなぜ起きるか?
:世界革命の系譜
~ トロツキーからネオコン、そしてダボス会議へ > 2023/01/12
< newsNueq-4073:戦争はなぜ起きるか?( 下 )
世界革命の系譜
~ トロツキーからネオコン、そしてダボス会議へ > 2023/01/13
< newsNueq-4010:ロシア征服にネオコンが執念を燃やす背景と歴史 > 2022/11/29
< newsNueq-3735:30年に亘るロシア乗っ取り戦争
:ウロウロ戦争に至る歴史が見事にまとめられている♪ > 2022/04/10
nueq
貼り付け終わり、
※nueq さん解説。
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