万引対策として京都府警木津署が6月から実施している大型ショッピングモール内の巡回が成果を上げている。それまで増加していた万引の認知件数が下がり、摘発にもつながった。
木津署管内では、今年1~5月の万引の認知件数が前年同期比で2倍以上となった。管内人口の大半を占める木津川市と精華町は大型ショッピングモールが多いため、「3S(相楽セーフティーセキュリティー)プロジェクト」としてモール内の巡回を始めた。
木津川市相楽台の「イオンモール高の原」や精華町祝園の「せいかガーデンシティ」など7カ所が対象で、1日1回を目安に制服警察官が巡回する。開始以降の6~9月は、対象店舗での万引認知件数が前年同期比で半減したほか、自転車盗や万引の摘発がそれぞれ1件あった。
イオンモール高の原に買い物で訪れた女性(50)は巡回について「何かあった時には見てくれている安心感がある」と話した。
同署の大嶋勝哉地域課長は「制服警察官が姿を見せることも目的の一つ。長期的な対策として、継続していきたい」と語った。