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「党首公選制」要求の共産党員・松竹伸幸氏が「除名処分」に反論 「規約の超法規的な解釈で権利踏みにじった」 志位委員長は赤旗に同調

zakzak by夕刊フジ / 2023年2月6日 15時30分

「党首公選制」導入などを訴えた現役共産党員で、ジャーナリストの松竹伸幸氏(68)が5日夜、自身のブログで党から除名処分を下されるとの見通しを示した。松竹氏は6日午後、日本記者クラブ(東京・内幸町)での講演で、経緯と主張を明らかにする。共産党は「分派を生みかねない」として、党員による直接投票で党首を選ぶことを認めていない。自由な言論を封じるような対応は、幅広い有権者に受け入れられるのか。

松竹氏のブログ「超左翼おじさんの挑戦」によると、所属する京都南地区委員会から一連の言動に関して「規約に反しているので調査する」との指摘があり、5日の地区常任委員会で「除名」処分が決まった。処分を正式に承認する京都府委員会の会議は6日に行われる見込みだという。

共産党の政策委員会の安保外交部長も務め、共産党支持層に一定の影響力を持つ松竹氏は先月、『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)を出版し、1月19日の記者会見でも持論を披露していた。

夕刊フジのインタビュー(2月4日発行)にも、「(選挙で)成果が出ていないが(党幹部の)責任論はうやむやだ」「組織の硬直化を象徴しているのではないか」「自民党一強を崩し、政治に是々非々の緊張感を持たせるには、共産党が『野党共闘』を主導する必要がある。『怖い存在』というイメージを、行動で変えるときだ」などと、「党首公選制」導入を訴えていた。

一方、機関紙「しんぶん赤旗」は1月21日付で、「規約と綱領からの逸脱は明らか」との反論記事を掲載。松竹氏が現実的な安全保障政策への転換を求めたことについても、党が掲げる「日米安全保障条約廃棄」「自衛隊解消」に反すると退けた。22年以上もトップに君臨する志位和夫委員長は「論説に尽きている」などと赤旗に同調する考えを示している。

松竹氏は前出のブログで、除名処分について、「規約の超法規的な解釈で党員の権利を踏みにじるものであって、許されることではありません」と記している。今後の展開が注目される。

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