『売買名人』について、今年から機能追加や改善のバージョンアップを行わないことが決まりました。この決定は昨年2014年末に弊社内で周知されています。このことをソフトウェアの販売における重要事項と捉え、このご認識をお持ちでない場合はお客様の不利益になりかねないので投稿いたします。売買名人は今後次のようにバージョンアップを行う計画でおります。
新機能実装
旧機能改善
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必要な法改正
への追随
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新OS対応
例:Windows 10
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連動先媒体の
仕様変更に追随
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不具合修正
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× |
○ |
○ |
○? |
○? |
表にすると一つ×が付いただけに見えます。
しかし機能追加・改善にはお客様からの要望に基づいたバージョンアップも含まれますから、ここは「賃貸名人」等とは大きく扱いが異なります。つまり「売買名人」については機能追加のご要望を既にお受けしておりません。
また、「?」を付けた連動媒体追随やバグフィックスは開発部から通知を受けていないので不明ではあるものの、メンテナンスサポートに加入していただいている以上「○」だと思います。
必要な法改正には追随する計画です。例えば「宅地建物取引士」への名称変更に追随するバージョンを近くリリースする計画でおりますし、マイナンバー法についても目下追随の要否を検討しております。
この情報は2014年12月の決定から2015年5月27日現在の状況であり将来計画が変更される可能性があります。状況が変わってもこの投稿を訂正しない(し忘れる)場合がありますのでご注意ください。
(2023/01/05)
状況に変化がありました。ネガティブな発信であるため新しい記事は投稿ぜず、過去に投稿したこの記事の訂正に止めようと思います。
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新規販売 |
メンテナンスサポート |
機能追加
・機能改善 |
新OS対応 |
法改正追随 |
ポータル媒体
追随 |
不具合修正 |
お問合せ回答
(TEL等) |
2014年以前 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
2015年以降 |
△ |
× |
△ |
△ |
△ |
△ |
○ |
2023年以降 |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
○ |
すでに数年前から『売買名人』の新規販売をほとんど行っておりませんでした。しかしながら"バージョンアップをしない商品である"ということをご納得の上で自らお求めのお客様に販売することが稀にありました。
でもこのような例外が結局はお客様にご迷惑をかけてしまいました。ご導入を決定なさった経営者様は、バージョンアップが終了したソフトであることをご納得されていたとしても、実際にソフトを使用する現場の売買担当の方はシステムに期待してくださり、色々とご要望をくだったりします。これに対して"このソフトはもう改善しないんですよ"と伝えるのは私も随分心苦しく、また売買担当の方に落胆されたりもしました。(中央区のお客様、その節は申し訳ございませんでした。)
加えて、長く『売買名人』をご利用くださっているユーザー様から、
- 2020年に施行された「水害ハザードマップの説明義務化」対応およびその後の行法改正追随
- 2021年にリリースされた「Windows 11」対応
といった当然の改修希望をいただくことがありました。
ところが「法改正や新OSへの追随はする」としながらも2023年に至ってまだこれらに対応できておりませんでした。
このように、なし崩し的な販売自粛(ただし納得ずくなら販売する)や法改正・新OS対応アップデートの遅延は前述のようにお客様にご迷惑をかけてしまいますから、この度の正式な「終売」および「アップデート終了」の決定は一つの区切りとして意義を感じております。
使い古された言葉で恐縮ですが、これまでのご愛顧ありがとうございました。
Posted By Tanaka(tanaka@dangonet.co.jp)
更新日時 : 2015年05月27日 | この記事へのリンク :