京都大学ビジネススクール入試の傾向と対策について解説しています。
京都大学ビジネススクールの特長
京都大学経営管理大学院(以下、京大MBA)の特徴は、入学時に自身の興味のある領域を4つのプログラム群から選ぶ点です。
普通MBAというと経営学全般を学ぶため、特定の領域を特定することはありませんが、京大MBAは「ビジネス・リーダーシッププログラム」、「サービス&ホスピタリティプログラム」、「プロジェクト・オペレーションズマネジメントプログラム」、「ファイナンス・会計プログラム」の4つから自身が学びたい点を選んだ上で入試を受けて、入学するのです。
この特定領域を指定して学ぶという点が大きな特徴です。
また、上記4つのプログラム以外に、京都という立地を活かしたコースも開設されています。
「観光経営科学コース(観光MBA)」です。
観光地として世界的に人気のある京都という地域性を活かして国内初の「観光」という切り口でMBAを設置したのです。
※関連コラム:観光MBAとは?基本情報と設置大学院を紹介します
上記4つのプログラム群、観光MBAともに、全プログラム共通の基礎科目が設置されており、そこで経営学の基礎を学び、その基礎を踏まえて、それぞれの専門領域を深めるために専門科目へ移行する形となっています。
また世界的に知名度のある京都大学、そして観光地京都としての知名度をすべて英語で授業が行われる国際プログラムも設置されています。
こちらは上記4つのプログラム群の内容を英語で学ぶ形になっていて、留学生に人気のプログラムです。
京都大学MBAの倍率から見た難易度
MBAの難易度として倍率が2倍を超えてくると人気があり、難易度が高い傾向にあります。
京大MBAの入試は、一般選抜と社会人特別選抜に分かれています。
2022年度の一般選抜は受験者197名で、合格者が26名なので、受験倍率は7.57倍となっています。
京都大学MBAは、どのプログラムも倍率が例年2倍を超えているため、MBA入試の難易度としては高いと言えるでしょう。
特に一般選抜の倍率は高いので、しっかりと入試対策を行う必要があります。
関連コラム:国内MBAの倍率から見る難易度と人気大学院合格に必要な勉強期間
詳しく倍率や入試内容についてみていきましょう。
一般選抜の入試内容と倍率
一般選抜は誰でも受験可能です。
社会人経験のない留学生の方から社会人の方まで幅広く受験できます。
入試内容は、TOEICのスコア提出、一般小論文(①客観的小論文、②主観的小論文)、専門小論文の3つ。
※TOEICのスコア提出に関して、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、必須ではなくなっています
一般小論文は、国内MBAでいう所の志望理由書的な内容を論述する形式の試験です。
専門小論文は、「経営学」「経済学」「会計学」「数学」の4分野から1つを選択して論述する、一般的な国内MBA受験で行われている小論文試験となります。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
一般選抜 | 5.80倍 | 7.52倍 | 7.57倍 |
※参考:一般選抜 募集要項
社会人特別選抜の入試内容と倍率
社会人選抜は出願時点で3年以上の実務経験を有する方が対象の入試です。
入試内容は、TOEICのスコア提出、学修計画書の提出、面接の3つとなっています。
※TOEICのスコア提出に関して、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、必須ではなくなっています。
一般選抜と比較すると小論文の試験がないため受験しやすくなっています。
※京大MBAの特別選抜の募集要項には、小論文という記載が一部あります。ここでの小論文は学修計画書を指します。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
特別選抜 | 2.00倍 | 2.29倍 | 1.75倍 |
入試対策
入試対策を一般選抜と社会人特別選抜に分けて説明します。
一般選抜の過去問はこちらのページで確認できます。
一般選抜
専門小論文の過去問を見ると、かなり専門的な知識が問われていますので、経営学や経済学などの学習経験がない方は、まずは基礎知識のインプットから始める必要があります。
基礎知識のインプットが終わったら、実際に書く練習をします。
独学で過去問や問題集を解くか、予備校に通って訓練すると良いでしょう。
「経営学」の対策を行うなら、アガルートの「経営学の基礎講座」「小論文添削講座(大学院別対策編)」を受講することで、効率的に学習をすることが可能です。
一般小論文は、国内MBAで事前に提出する志望理由書や研究計画書に該当する内容を、小論文として記述する問題です。
国内MBAの研究計画書や志望理由書向けの対策をしておくと良いでしょう。
アガルートでは、一般小論文(主観的小論文)は社会人選抜の「出願書類・研究計画書の書き方講座」の内容を参考に対策を行います。
こちらの講座では、各大学の合格者の答案例をご確認頂けます。
客観的小論文については、大学受験のAO入試の小論文対策が有益ですので、そちらをベースに進めていけば特に本試験で戸惑うことはないでしょう。
TOEICに関しては、最後に説明します。
社会人特別選抜
次が社会人特別選抜です。
学修計画書、面接が中心的な対策です。
面接は学修計画書をもとに行われますので、学修計画書の対策をすればOKということです。
学修計画書は国内MBAの志望理由書や研究計画書のことですから、これは人にもよりますが、2か月くらいあればしっかりしたものが書けると思います。
京大の学修計画書は、他の大学院と異なり研究テーマなどは要求されていませんので、問題意識の高い方なら1か月もあれば十分に作成可能だと思います。
この対策をしっかりすれば京大の社会人特別選抜は合格できます。
TOEICのスコア提出について
最後が一般選抜、社会人特別選抜に共通のTOEICのスコア提出ですが、アガルートの指導経験を踏まえて考えると800点くらい取れていれば合格していますので、TOEIC800を目指してください。
700くらいでも合格できるかもしれませんが、安全というレベルに達するにはTOEIC800以上を確保しておいてください。
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