大学院別入試対策

慶應義塾大学ビジネススクール(KBS)【入試対策】

  • LINEで送る

難関MBA慶應義塾大学ビジネススクール(KBS)入試の傾向と対策について解説しています。

【飯野一講師が動画で解説!】

アガルートアカデミー国内MBA試験の飯野一講師が、慶應義塾大学MBA(慶應MBA)の入試対策について解説します。

出願書類の志願者調書や小論文で記載すべき内容や、入試では何を重視されているか、といった情報をお届けします。

慶應大学ビジネススクール(KBS)の特長

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應大学ビジネススクール)には2つのMBAコースがあります。

1つ目は2年制で全日制のフルタイムMBA、もうひとつが基本的に土曜日だけの通学で済むEMBA(エグゼクティブEMBA)です。

全日制MBA

2年制の全日制MBAは大学卒の新卒から定年退職した方まで幅広い学生が学ぶMBAです。

社会人だけでなく大学卒の新卒の方も非常に多く在籍しています。

また日本人だけでなく留学生も多く在籍していまして、非常に多様性に富んだMBAだと言えます。

学費は2年間の合計が4,333,600円となっています。

試験区分 一般入試
国際プログラム重視入試
企業派遣者対象入試
入学試験回数 年2回
秋期:9月中旬~10月上旬
春期:12月下旬~1月中旬
入学月 4月
募集人数 140名(EMBAプログラム含む)
試験内容 一般入試 書類審査・筆記試験(小論文)・面接
国際プログラム重視入試 書類審査・面接(一部英語)
企業派遣者対象入試 書類審査・面接

※参考:修士課程[MBAプログラム]入試概要

※2023年度秋期入学試験の試験内容がコロナウイルスの感染拡大の影響により変更になりました。

詳細はこちらのPDFに記載されているので秋期受験予定の方は必ずご確認下さい。

EMBA

EMBA(エグゼクティブEMBA)は、2年制で基本的に土曜日に授業をおこなうMBAです。

また受験資格が限定されています。

EMBAプログラムは在籍先の企業・団体等における職務に精通した方々を対象とすることから、入学年度の4月1日の時点で15年相当以上の職務経験があることを出願の要件としています。

職責を全うしながら2年間でMBAを取得し、プロフェッショナルとして在籍先でステップアップしていける人材の育成を目指しているのです。

学費は2年間の合計が7,033,600円となっています。

試験区分 出願方式A:所属する企業・団体等の推薦による出願
出願方式B:個人の資格による出願
入学試験回数 年1~2回
出願方式A 第1回:11月中旬~12月上旬 第2回:12月下旬~1月中旬
出願方式B 12月下旬~1月中旬
入学月 4月
募集人数 140名(MBAプログラム含む)
試験内容 出願方式A 書類審査・面接
出願方式B 書類審査・筆記試験(小論文)・面接

※参考:修士課程[EMBAプログラム]入試概要

大学新卒でも慶應MBAを受験することはできる?

慶應MBAには出願資格に社会人経験がないので、新卒でも入学することができますが、在学生の多くは社会人経験者です。

通常は実務経験をベースに研究テーマを考えますが、新卒だと実務経験が無い分、研究計画書に工夫が必要です。

アガルートでは実務経験がない新卒の方を慶應MBAの合格者に導いた実績があります。毎年、慶應MBAの合格者を排出しています。

研究計画書や出願書類でお悩みの際には受講相談までご相談ください。

関連コラム:【国内MBA】大学からの進学や実務経験のない既卒も出願できる大学院

関連コラム:国内MBAに新卒で進学って価値アリ?大学生の疑問にお答えします!

社会人で慶應大学ビジネススクールに入ることはできる?働きながら通える夜間のコースはある?

慶應MBAは基本的に全日制のMBAで夜間のMBAはないため、社会人が働きながら通うことはできません。

慶應の全日制のビジネススクールに通うには会社を退職して入学する、休職のタイミングで通う、起業派遣で入学する3つの選択肢があります。

EMBAは土曜日の授業なので働きながらでも通うことができますが、受験資格が厳しく、授業料が高いので自分でも通うことができるのか確認しましょう。

今なら資料請求で講座が無料で見れる‼

入試内容

ここでは入試スケジュール、受験科目、そして難易度について説明します。

入試スケジュールについて

入試のスケジュールですが、全日制のMBAは「10月に出願する秋入試」 と「翌年の1月に出願する冬入試」 の2回行われています。

EMBAは出願方式がAとBに分かれていまして、Aは企業派遣の受験者が対象の入試となっています。

企業派遣者とは証券取引所上場企業およびこれに準ずる企業・団体から選抜されて派遣される者、または、本研究科が指定した企業・団体から選抜されて派遣される者となっています。

そして在学期間中の学費について、原則として派遣企業・団体が全部または一部を負担する者という条件を満たす必要があります。

この出願方式Aの入試は11月出願と12月出願の2回となっています。

企業派遣ではない一般の受験生は出願方式Bでの受験になりますが、この出願方式Bは12月~1月の出願になっています。

受験科目について

次に入試の受験科目ですが、全日制MBA、EMBAともに「志願者調書」という出願書類を提出する形になります。

その出願書類での書類審査が1次試験として課されていまして、それに合格すると2次試験は小論文と面接になります(EMBAの出願方式Aは小論文はなく、出願書類と面接での審査になります)。

※2023年度秋期入学試験の試験内容がコロナウイルスの感染拡大の影響により変更になりました。

詳細はこちらのPDFに記載されているので秋期受験予定の方は必ずご確認下さい。

  1. オンラインでの試験実施
    2022 年 10 月 15 日(土)または 16 日(日)に日吉キャンパス協生館 4 階で実施予定の第二次試験は、オンラインで実施されます。
  2. 第二次試験内容の筆記試験(小論文)が中止に
    2022 年 10 月 15 日(土)または 16 日(日)にオンラインで実施する第二次試験は、筆記試験は実施せず、面接試験だけになりました。
    第二次試験では、オンラインによる個別面接によって「入学志願者調書」やその他提出された資料の記述内容を含め、入学試験要項の「入学試験の目的」に述べる基礎能力を総合的に判定します。
  3. オンライン試験の受験環境について
    第二次試験では、大学が指定する Zoom 等のテレビ会議システムを使用します。
    受験には下記環境の準備が必要です。
    ・静寂が担保でき、1 人だけで受験できる明るい個室環境(志願者以外の人が同じ部屋にい
    てはならない)
    ・オンライン試験が可能な光回線などのネットワーク環境
    ・カメラ・マイク付きパソコン(タブレット端末、スマートフォンの使用は認めない)
    受験当日、受験者の通信環境や機器不調が原因で受験が困難となった場合、オンライン試験の再実施は行われません。
  4. オンライン試験環境チェック
    第一次試験合格発表後、第一次試験合格者に対して面接試験のためのオンライン試験環境チェックが実施されます。試験当日に使用するカメラ・マイク付きパソコンが必要です。
    オンライン試験環境チェックではカメラと音声の状態、指示通りの画面設定と受験環境であることの確認を行われます。
    オンライン試験環境チェックを受けない場合、当日のオンライン試験を受けられません。日時等については出願時に登録されたメールアドレスに通知されます。
  5. インターネット出願登録方法の変更
    第一次試験は提出された出願書類についての選考であり、変更はありません。
    2022 年 9 月9 日からインターネット出願登録が開始となりますが、システム上、志望分野・コース等選択画面において、筆記試験を選択しないと次の登録へ進むことができません。
    実際には筆記試験は実施しませんが、システム上は以下のように選択・登録が必要です。
    ・一般入学試験をご希望の方 → 一般入試を選択の上で筆記試験を選択してください。
    ・国際プログラム重視入学試験をご希望の方 → 国際プログラム重視入試 筆記試験
    を選択してください。
    ・企業派遣者対象入学試験をご希望の方 → 企業派遣者対象入試 筆記試験 を選択し
    てください。
  6. 修士課程 MBA プログラム春期入学試験(一般入学試験・国際プログラム重視入学試験・
    企業派遣者対象入学試験)の対応について
    2023 年 2 月 4 日(土)または 5 日(日)に実施予定の春期入学試験の第二次試験も、秋期
    入学試験と同様に、オンラインで実施する予定です。

慶應義塾大学MBAの倍率から見た難易度

MBAの難易度として倍率が2倍を超えてくると人気があり、難易度が高い傾向にあります。

慶応義塾大学MBAは、どのプログラムも例年2倍を大きく超えており、最難関のMBAの一つです。

全日制MBAの受験倍率は2021年の入試は391名受験して104名の合格者なので、3.76となっています。

毎年、3倍程度の倍率で推移していますが、人気が高まっており倍率も上昇傾向にあります。

2019年度2020年度2021年度
MBA2.70倍3.08倍3.76倍
EMBA1.28倍1.43倍1.40倍

EMBAの倍率は2021年度は1.4倍となっています。この傾向は毎年ほぼ同じですので、慶應のEMBAは比較的簡単に合格できるEMBAだと思います。

他大学との比較はこちらのコラムで紹介をしています。

関連コラム:国内MBAの倍率から見る難易度と人気大学院合格に必要な勉強期間

入試対策

全日制MBAの学習スケジュール

全日制の2年制を受験する場合の学習スケジュールですが、小論文、出願書類(志願者調書)の対策として、まずは経営学の知識をインプットすることから始めましょう。

完全な初心者は入試の半年前くらいから経営学の知識のインプットをするとゆとりを持って対策ができると思います。

なので、秋入試を目指す場合は、4~5月くらいに受験勉強を始めます。

また、慶應大学の小論文は120分でかなりの量を書かせる論述問題が出題されます。

そのため、日ごろから一定の時間内にある程度の字数を書くトレーニングをしておくことをお勧めします。

このトレーニングも秋入試を目指す場合は、インプットと並行して4~5月くらいに学習を開始するとよいでしょう。

ただ、先に説明した通り、近年の慶應の小論文試験は非常に簡単な問題が出題されていますので、日本人の問題意識の高い受験生なら、上記に説明したスケジュールとは関係なく、ほとんど準備せずに受験して合格するケースも見られます。

なので、時間がない方の場合は、上記のような万全の準備はせずに、とりあえず受験してみるということもありだと思います。

関連コラム:【面接対策】慶應義塾大学MBAの面接の特徴と具体的な質問内容

経営学の知識のインプットと並行して、志願者調書を書き始めます。

これは人にもよりますが、2か月くらいあればしっかりしたものが書けるでしょう。

慶應の志願者調書は、他の大学院と異なり研究テーマなどは要求されていませんので、問題意識の高い方なら1か月もあれば十分に作成可能です。

過去のアガルートの受講生には、出願の10日前に作成を開始して、ギリギリ間に合って出願して合格した方もいますので、2か月から1か月くらいの期間を予定しておけば問題ありません。

過去問の傾向

慶應義塾大学MBAの過去問はこちらで確認できます。

2年制の全日制のMBAの過去問の傾向から説明します。

入試を受ける際のテストは、小論文だけです。

この小論文の過去問の出題傾向ですが、一定の傾向はありません。

年によってまったく傾向が異なっています。

経営学の深い知識が不要な問題、統計学に関する知識が必要な問題、大学受験の現代文のような国語力を試す問題、など何が出るかが予想できないのが慶應の小論文です。

ただ、近年の傾向としては、あまり難易度の高い問題は出題される可能性が低くなっていると予想します。

なぜならば、近年の慶應MBAの受験者は留学生が非常に多くなっているからです。
留学生にあまりにも難易度の高い経営学の問題を出題しても、解答できない留学生が非常に多いからです。

それほど日本語が流暢に話せない留学生であっても解答できるような比較的簡単な問題が出題されているのです。

その結果として、先に説明したような大学受験の現代文のような問題が出題されているのです。

なので、絶対とは言えませんが、慶應の小論文試験はそれほど難易度の高い問題は出題されないと予想しています。

仮に難易度の高い問題が出題された場合は、仮に20点、30点でも合格すると予想しています。

EMBAの学習スケジュール

EMBAに関してですが、出願方式Aの方は「志願者調書」と面接のみですので、出願の1~2か月前に準備を開始すればよいでしょう。

志願者調書の内容は、全日制同様に研究テーマの提示が求められていませんので、それほど時間や手間はかからずに作成できると思います。

出願方式Bの方は「志願者調書」と小論文が課せられていますので、小論文の対策はしておきましょう。

ただ、先に説明した通り、受験倍率が低いので、合格しやすい試験だと思います。

万全を期したい方は、4~5か月前から小論文対策を始めることを勧めます。

慶應MBA合格者の声

慶應大学のMBA入試に合格された方の体験記です。

どんな志望動機で入学したのか、MBAの入試対策にどんなことをしたのかなどを記載しています。

慶應大学MBAの評判や入試の取り組み方が気になる方は参考にしてみてください。

合格者の声|慶應MBA合格「合格の決め手は論文添削だと思います。」

合格者の声|慶應MBA合格「MBA試験は情報戦。修士論文とMBA受験を同時進行した留学生」【2020年度】

合格者の声|慶應MBA合格「学びたいと考えた方は、MBAに入りご自身のキャリアと夢をかなえてほしい」【2020年度】

合格者の声|慶應MBA合格「医師もマネジメントの手法が必要に感じMBAで学ぶことを決意」

慶應大学ビジネススクール基本情報

名称慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
場所慶應義塾大学日吉キャンパス内 協生館
授業時間MBA 全日制 平日9:00~16:30
EMBA 主に土曜日9:00~21:20
住所横浜市港北区日吉4-1-1
最寄り駅日吉駅徒歩1分
公式サイト慶應義塾大学大学院 経営管理研究科

アガルートではあなたの慶應義塾大学MBA入試を応援します

慶應義塾大学の入試は「研究計画書」や「小論文」、研究計画書をもとにした「面接」が行われます。

ですが、曖昧な志望動機では合格は難しくなります。

あなたの将来や事業にかける想いをまずは出願書類という形にしてみませんか?

アガルートでは慶應義塾大学の入試の傾向を把握し、毎年合格者を排出しています。 実務経験がない新卒の方を慶應MBAの合格者に導いた実績もあります。

国内MBA志望校、受験校選びや受験対策で悩んでいる方はアガルートの受講相談をご利用下さい。

早稲田・一橋など難関MBA含む2021年度の合格者75名!

資料請求でMBA対策の基礎が学べる講義とテキストを無料でプレゼント!  
  ・経営学の基礎講座 180分  
  ・基礎講座のテキスト 40ぺージ

2分で簡単!今すぐ見れます(会員登録→お申込み→講座視聴)

2分で簡単!
今すぐ学べる

この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

飯野講師の紹介はこちら

講座を見る