源義経(菅田将暉)を失った奥州に攻め込み、藤原泰衡(山本浩司)を討ち取る源頼朝(大泉洋)。義時(小栗旬)・畠山重忠(中川大志)らが在りし日の義経をしのぶ中、頼朝は毅然と上洛に向けて動き出す。一方、京の後白河法皇(西田敏行)は丹後局(鈴木京香)と今後の動静を憂慮し、きたるべき日に備えていた。そんな中、鎌倉では八重(新垣結衣)が子どもたちの世話に奔走。八重の明るい表情に、政子(小池栄子)も目を細めるが……
2022年5月29日(日)
- 午後8時~
- 午後6時~
再放送
2022年6月4日(土)午後1時05分~
役柄への思いや撮影時のエピソードをご紹介します
-
運慶役・
相島一之さん- 運慶を演じて ほか
-
八重役・
新垣結衣さん- 息子・金剛への思い ほか
これまでの放送をご紹介します
放送前に出来事や背景などをかいつまんで説明する“前説”
【監修】時代考証・木下 竜馬
奥州をめぐる思惑
文治5年(1189)閏4月30日、藤原泰衡が数百騎を率いて源義経を襲撃し、自刃に追い込みました。京に義経の死が伝えられたのは5月29日のこと。『吾妻鏡』によると、義経の滅亡により国内は静謐(平和)となったとして、6月8日に源頼朝のもとへ、これ以上の争いは控えることを命じる後白河法皇の意向が伝えられました。また、摂政・九条兼実も伊勢神宮・東大寺造営を理由に奥州追討を制止する御教書(三位以上の貴人の意向を伝える文書)を下しています。朝廷はこれ以上の戦いを望んではいなかったのです。
しかし、頼朝の考えは違いました。泰衡が義経をかくまった罪は反逆に勝るとし、朝廷の静止を無視して奥州攻めを進めていきます。後白河法皇が認める唯一の官軍を目指す頼朝の狙いは、当初から平泉に本拠を構える藤原氏の征伐にありました。