苛烈さを増す源平合戦。必死の抵抗をみせる平宗盛(小泉孝太郎)率いる平家軍に対し、源頼朝(大泉洋)は義経(菅田将暉)に四国、範頼(迫田孝也)に九州を攻めさせ、逃げ道をふさぎにかかる。しかし、範頼軍は周防で足止めをくらい、義時(小栗旬)・三浦義村(山本耕史)らが状況の打開に奔走。一方の義経軍も、後白河法皇(西田敏行)の命により摂津から動けずにいた。そんな中、梶原景時(中村獅童)の献策を一蹴した義経が……
2022年5月8日(日)
- 午後8時~
- 午後6時~
再放送
2022年5月14日(土)午後1時05分~
役柄への思いや撮影時のエピソードをご紹介します
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源義経役・
菅田将暉さん- 壇ノ浦の戦いのシーンについて ほか
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畠山重忠役・
中川大志さん- 壇ノ浦の戦いのシーンについて
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平清宗役・
島田裕仁さん- 平清宗について ほか
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平宗盛役・
小泉孝太郎さん- 壇ノ浦の戦いのシーンを終えて ほか
これまでの放送をご紹介します
放送前に出来事や背景などをかいつまんで説明する“前説”
【監修】時代考証・木下 竜馬
苦悩する現場! 範頼と義経
遠く鎌倉から弟・範頼、義経に念願である平家討伐を命じる源頼朝。しかし、現場は思うようには進みません。長門(現在の山口県)まで進撃した範頼軍は、兵船の欠如から九州への渡海が難航。長期滞在によって兵糧も欠乏し、従軍する御家人たちの多くが所領への帰国を望むほど士気が低下してしまいます。一方、平家の拠点の一つである屋島(現在の香川県高松市)を攻撃する予定であった義経軍も、出撃の目処が立たずに停滞。畿内で平家の郎党が蜂起したことにより、後白河法皇が都の治安を守ることを求めたため、義経はなかなか京を離れることができない状況にありました。一ノ谷の戦いで劇的な勝利を収めた鎌倉軍ですが、平家方は依然として瀬戸内海の制海権を掌握しており、緊迫した状況は続いていたのです。
現代のような通信技術のない当時では、情報も錯綜。『吾妻鏡』〈元暦2年(1185)1月6日条〉によると、この日、頼朝は範頼に宛てて書状を送りますが、それが範頼のもとへ届くよりも早く、事態は大きく動くことになります。