韓国産のアサリを熊本県産と偽装し販売したとして、水産会社を経営する福岡市の会社役員の男が逮捕されました。


◆農水省の情報提供で発覚

水産会社「熊水」


逮捕されたのは、熊本県荒尾市の水産会社「熊水(くますい)」の役員・植野樹(うえの・たてき)容疑者(56)です。植野容疑者は、2020年5月からおととし11月にかけて、韓国から輸入したアサリあわせて約100トンを「熊本産活アサリ」と偽って販売した疑いが持たれています。農林水産省の情報提供で事件が発覚しました。


◆約28億円以上を売り上げか

水産会社「熊水」


取り調べに対し、植野容疑者は「国産アサリでなければ売れない状況だったので、当時は産地を偽装してでも国内産アサリとして販売していた」と容疑を認めているということです。偽装されたアサリは、主に関東地方の小売店で販売されていました。警察は、植野容疑者の会社が当時、産地を偽装したアサリで約28億円以上を売り上げていたとみて捜査しています。