学長メッセージ
学長メッセージ

デジタルという力で
人々の幸せを
アップデートしてほしい

あるべき世界を自ら構築できるチャンス。
必要なことはクリエイティビティだ。

21世紀になって20年、今や高速なデジタルネットワークとあらゆるモノに入り込んだ無数のコンピュータたちが地球の表面を覆っている。太い送電線を辿れば、ひと目につかない場所に設置された想像を絶する台数のサーバーがクラウドとなり、全世界の人々から発せられる情報を集め、その中で人工知能たちがビックデータを食べながら瞬時に事を決定し、私達の日常を作っている現実を知るだろう。今や人類は20世紀とは全く異なる世界に住んでいる。デジタルコミュニケーションが空気のように、人類が生きるための環境となってしまった世界だ。

しかし、それに気付こうともせず、20世紀の世界観のまま社会を動かしていけると信じる者もいる。それが幻想であったことはこの10年ほどで急成長した無数のICT系の企業を知れば明らかである。デジタルコミュニケーションを基盤として新たな事を起こすことにより、全世界の人々に深く影響を与えることが可能となることが自明となった今、実は私達自身があるべき世界を自ら構築できるチャンスなのだ。そこで必要なことは個人のモチベーションに裏付けされたクリエイティビティだ。

個人のクリエイティビティがデジタルコミュニケーションを使いこなすとき、ヴァーチャルとリアルの世界の区別は無くなり、魔法のような事を起こすことができるようになる。その力を得るための様々な学びとプロジェクトが用意されているプラットフォームが、デジタルハリウッド大学である。人類が手に入れたデジタルという新たな力で人々の幸せをアップデートするのは皆さんの世代だ。

自由と幸せを願って。

杉山知之

デジタルハリウッド大学 学長 杉山知之/工学博士

1954年東京都生まれ。87年よりMITメディア・ラボ客員研究員として3年間活動。90年国際メディア研究財団・主任研究員、93年日本大学短期大学部専任講師を経て、94年10月デジタルハリウッド設立。2004年日本初の株式会社立「デジタルハリウッド大学院」を開学。翌年、「デジタルハリウッド大学」を開学し、現在、同大学・大学院・スクールの学長を務めている。2011年9月、上海音楽学院(中国)との合作学部「デジタルメディア芸術学院」を設立、同学院の学院長に就任。福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議会長、内閣官房知的財産戦略本部コンテンツ強化専門調査会委員を務め、また「新日本様式」協議会、CG-ARTS協会、デジタルコンテンツ協会など多くの委員を歴任。2016年より「一般社団法人デザイン&テクノロジー協会」理事長。99年度デジタルメディア協会AMDアワード・功労賞受賞。著書は「クール・ジャパン世界が買いたがる日本」(祥伝社)、「クリエイター・スピリットとは何か?」※最新刊(ちくまプリマー新書)ほか。 ■学長Facebook『SugiyamaStyle』連載中 https://www.facebook.com/SugiyamaStyle

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