2018-08-07 鬼 詩 場面 人間 子ども 鬼 「鬼になる気はあるの?」 唐突に言われ、僕は箸を置いた。 平和な朝食中に、苦難はやってきたのだ。 人生には、鬼にならなければならん時も、あるのだろう。 腹を括り、妻を見据えた。 「何があった」 そう聞くと 「ゆいが節分の豆まき楽しみにしてるの」そう言うのだった。 そこで私は腹を決め、娘を見据えた。 そして心を鬼にして、言ったのだ。 「人に豆を投げつけるとは何ごとだ」