三菱自動車、「トライトン」総合優勝 13年ぶりラリー
三菱自動車は、技術支援するチーム「チーム三菱ラリーアート」がカンボジアとタイを舞台にしたアジア最大の国際ラリー大会で総合優勝したと発表した。同社が国際ラリー大会に本格的に参戦したのは13年ぶり。
3年ぶりの開催となった「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」に参加した。競技車はアジアで売れ筋のピックアップトラック「トライトン」。市販車をベースに、エンジンや足回りをチューニングした比較的市販車に近い仕様だという。荒れて乾燥している未舗装の道路や大雨でぬかるんだ路面、深い水たまりでも走行できた。
1位と5位に「トライトン」が入り、2位にはトヨタ自動車の「ハイラックスRevo」3位と4位には同社の「フォーチュナー」、5位にいすゞ自動車の「D-Max」という結果だった。
チームの総監督を務める増岡浩理事は、世界一過酷なレースといわれる「ダカールラリー」で2連覇した経験を持つ。増岡氏は「AXCRの参戦で得たノウハウを市販車の開発にフィードバックし、いっそうタフで力強く頼もしい三菱車をつくっていきたい」と話した。