勉強法

予備試験の口述試験の合格率&失敗してしまう理由とその対処法

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予備試験の短答式試験、論文式試験を突破したら、いよいよ口述試験です。

口述試験は面接官と2対1でその場で質問に答えるという特殊な形式の試験です。

では、口述試験の合格率はどのくらいなのでしょうか?


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口述試験の合格率

まず、直近5年の口述式試験の合格率を以下の表にまとめました。

平成28年平成29年平成30年令和元年令和2年令和3年令和4年
採点対象者数429469459494462476481
合格者数405444433476442467472
合格率94.4%94.7%94.3%96.4%95.7%98.1%98.1%
予備全体
合格率
3.9%4.2%3.9%4.1%4.2%4.0%3.6%

この表を見ると、口述式試験は毎年合格率9割を超えることが分かります。

つまり、口述式試験に落ちる受験生はほとんどいません。
口述式試験は落とす試験ではなく、受からせる試験なのです。

とはいえ、毎年20人近くが不合格となってしまうのもまた事実です。

では、口述式試験に落ちる場合というのは、具体的にどのようなケースが考えられるのでしょうか。

※関連コラム:予備試験口述試験の再現(過去問・回答例)と答え方のポイント

口述試験に落ちてしまう理由と対処法

口述式試験はほとんどの受験生が合格するものですが、まれに落ちてしまうことがあります。

具体的には、以下のようなケースです。

勉強不足

口述式試験はたしかに合格率の高い試験ではありますが、決して簡単な試験ではありません。

そして、論文式試験の合格発表から口述式試験まではわずか2週間しかありません。

したがって、社会人などまとまった勉強時間が取れない方は準備が不足してしまいがちです。

特に、論文式試験に落ちたと思い込んで口述の対策をせず、発表後の2週間も満足に勉強できなかったとなると厳しくなってしまいます。

このような場合、単純に勉強不足で落ちてしまうことになります。

しかし、論文式試験を突破する実力がありながら、勉強不足ゆえに口述式試験に落ちるということはかなりまれなケースです。

実際には、勉強不足以外の以下のようなケースで落ちてしまうことの方が多いといえます。

緊張

口述式試験の一番の大敵は緊張です。

今までの筆記の試験と違って、口述式試験では試験官とその場で対峙することになるので、普段あまり緊張することがない方でも緊張してしまいます。

まして緊張しやすい方であれば、本来の実力が出し切れないということは多々あります。

また、一度つまずいてしまうと焦って心にもないことをペラペラと口走ってしまうこともあります。

パニックのあまり泣いてしまい、落ちたというケースもありますので、気を強く持ちましょう。

コミュニケーションが上手くいかない

口述式試験は試験官との会話のキャッチボールをいかに上手く運ぶかが重要になってきます。

聞かれていないことまで先走って答えたり、黙りこくってしまったりするのはNGです。

また、喧嘩腰で臨むのはもってのほかです。

口述式試験は受からせる試験なので、試験官の先生は上手く誘導してくれます。

その誘導に乗って聞かれたことに答えるという姿勢を徹底しましょう。

泥船

口述式試験では、試験官の先生が上手く誘導をしてくれることがほとんどです。

しかし、まれに間違った方向に誘導しようとする意地悪な試験官が存在します。

そのような誤誘導に乗ってしまうと論理破綻に導かれるという意味で、沈みゆく泥船に例えられたりします。

このようなケースはまれであり、基本的には誘導に乗っていれば合格点が取れる試験なのですが、あまりにも曖昧でふらふらしたような受け答えを続けていると泥船に乗せられる危険があります。

分からない問題が出題されても思考放棄せず、はっきりと自分の意見を伝えるようにしましょう。


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