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ある土曜日 懐かしい2人がこの町にやって来ました。
(舞)貴司君 お願い! ここ 使わせて。
(貴司)ここって…。
今日な たまたまが重なってしもて。たまたま?
ノーサイド連れてったら たまたま…。
ほな うめづでお好みやぁ 思たら…。
今日から 城崎温泉や言うてたわ。
なぁ? たまたまやろ?
ほな 自分んち行ったら ええやんか?
それがな たまたま…こないだから うちの水道の調子悪くてお茶も出されへんねん。
たまたま… ねぇ…。
たまたま。
(水島)あの… 舞ちゃん。
(吉田)無理しなくていいよ。
駅前まで行けば 何かあるでしょ。
せやな。 ごめんな 貴司君無理言うてしもて。
いや… 分かった。 ここ使って。
せっかく ここまで来てもろたんやし。
ホンマ?うん。
ありがとう!
どうぞ上がってください。
狭くて 汚くて 悪いんですけど…。
(水島)お邪魔します!
ごめん。(貴司)ううん。
あっ お茶 出すな。
♪~
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ 君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が 願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪~
お待たせしました。ああ わざわざ…。
どうぞ。ありがとう。はい。
ありがとう。
貴司君 お茶 置いとくな。ありがとう。
よいしょ…。
舞ちゃんって貴司さんと つきあってるの?
水島君…。
ああ… 幼なじみです。どのくらいから?
生まれた時から ず~っと。
長っ!へえ~!
それだけ長かったら恋愛うんぬんじゃないか…。
せやねん。
ていうか何で この組み合わせなんですか?
(笑い声)え? 何ですか?
それがさ 俺が たまたま大阪に用事があって来てたまたま 吉田に電話したらなんとフライトの仕事で大阪にいるっていうじゃない。
本当 たまたま大阪でステイで。へえ~。
大阪なら 舞ちゃんもでしょって。
(笑い声)
うれしいです。
いや~ 今日は たまたまばっかりですね。
ねえ。はい。ハハハハハ。
頂きます。どうぞ。頂きます。
吉田君は 副操縦士 どない?
うん… キャプテンにはまだまだ遠いけどね。
あっ 矢野さんとか中澤さんにたまに空港で会うよ。
おお…。柏木なんか 国際線でブイブイ言わして全然 日本帰ってきてないもんなぁ。
あれ 連絡取ってないの?
ああ… あれから 全然。
遠慮なんかしなくていいのに。
別れても 仲間なんだからさ。
そうですよね。うん。
あっ 水島さんは?スーパー どないですか?
おっ よくぞ聞いてくれました!おっ!
俺も やっと 今や副操縦士ならぬ副店長になりました!
お~!(拍手)
すごい!すごい!
舞ちゃんだって すごいじゃん。
さっきの航空機用ねじ作ったって話。ああ!
ああ… けど うちは もう航空機用の部品はやらへんしうん… キャプテンとか 店長とか大きい目標がある2人が羨ましいです。
ああ… そんなもんかなぁ…。
舞ちゃんやったら 何でもできるよ。え?
目標って 今の会社の仕事だけやなくてもええんちゃうかな。
そうだよ。 舞ちゃんは その年で俺なんかよりも よっぽどたくさんのことを 経験してるしね。
パイロットの資格がなくなるわけじゃないしね。
また飛びたい時にいつでも飛べるんだから。
空も飛べるし 部品も作れる。そんな人 なかなかいないよな。(吉田)うん。
舞ちゃんの未来はものすごく開けてんねんで。
ありがとうございます。
何や 元気になりました。
よし! 前向きになれたところで…大阪の女の子 紹介してよ。え~?お願い!
水島さんは 何年たっても本当 変わんないですね。
ホンマですよ。吉田 これから難波に繰り出すぞ。
(吉田)一人で どうぞ。一人で どうぞ。
(水島)ねえ 2人とも そんな冷たいこと言わないでよ。
(吉田)一人で行ってきてくださいよ。(水島)吉田君行こ?(吉田)何でいっつも誘うんですか。ねえ お願い!いいです。
2人とも 全然変わってへんかった。
(貴司)ええ人らやな。うん。
何や 目の前が 一気に広がったわ。
羨ましいなぁ。 舞ちゃんにはいろんなとこに仲間がおって…。
うん。
そや 五島って 明日やっけ…。何が?
これ。
ヤング釣りフェスタ?
うん。 やっぱり 明日や。
お客さん いっぱい来ますように。
(歓声)
(信吾)さあさあ 皆さん。皆さんが釣ったお魚ば 調理しますよ。
どうぞ どうぞ。 どうぞ。いや~ うれしい!
(祥子)どんどん召し上がってくださいね。お~!
(さくら)おいしかですよ。お~ すごい!
おいしい!
♪~
(木戸)ハハ ざまに喜んでくれとるねぇ。
まさか こがん若い人が来てくれるとは…。
豪さんのアイデア さすがです!
魚ば釣って ヤングも釣れた。 なんてな。ハハハハハハ。
(一太)ばえー! うまかぁ。
(百花)あの…すいません 「ばえー!」って何ですか?
あっ え~っと… 「ばえー!」は驚いた時とか 感激した時に使う方言やね。
へえ~ こうですか?
ばえー! うまかぁ!ハハハ そうそう そうそうそう!
見て見て。 一太君が…。ばえー!
「およ」って 何ですか?
こいや… よか雰囲気やね。
あんまり ジロジロ見らんとぞ。
んにゃ 一太の運命の出会いかもしれん。
およ!およ!およ!
ちょっと背中ば 押してみっかね。
(百花)五島には カッパがいるんですか?
(一太)ガァッパな。(百花)ガァッパ?
カッパのことたい。へえ~。カッパは 見たことあるんですか?
当たり前たい。(笑い声)
ガァッパよけにひょうたんば持って歩くとよかたい。
およ。あよなぁ 余計なことば…。
フフフフフ。
こげんして… 歩くとぞ!
(一太)ひょうたんば 2つ持ってこがんして歩くとさ。
(笑い声)(百花)面白い。
そがん 面白かか?(笑い声)
ホイ ホイ!
ホイ ホイ!(手拍子)
あ~!
あっぱよー!もう言わんこっちゃない!
一太のバカたれが! もう…。
(さくら)ごめんなさい。大丈夫です。
ごめんなさい!全然 大丈夫です。
海風に当たったら 乾きますから。
大丈夫です。私 こういう仕事してるんです。
百貨店…。大阪の。はい。
今日は 個人的な観光で来たんですが知嘉島のおいしい料理や皆さんの郷土愛に触れてこれや! って思って。
もしよかったら 私と一緒に大阪で物産展 開きませんか?
物産展!?ばえー!
そいや 五島の魅力ば伝える大チャンスたい!よかね!
おお よかよか。よかねえ!
一太さん よろしくお願いします!
およ!
あ~ よかよか! こいば ず~っと私たちも 話し合っとったとです。
よいしょ…。
お母ちゃん 五島のイベントえらい盛り上がったみたいやで。
(めぐみ)ふ~ん。
どないしたん?
ああ…。
明日 みんなに 話 しよう思てんねんけど…。
悠人がな IWAKURAのオーナーを私に戻してくれる言うてて。
そうなん?うん。
悠人なりに 会社のこと考えてくれたんやと思うけど…。
けど…?
お母ちゃんの勘違いかも分かれへんけどちょっと悠人の様子が気になってな。
何で? 私は ずっと悠人にオーナーでいててもらいたいて…。
(悠人)こうしといた方がええ。
サイン書いたら 送って。
うん…。
(高橋)26億の損失を 一気に取り戻すとは大逆転だな 岩倉。
当たり前やろ。勝てる見込みは 十分あるって言ったやろ。
分かってる。だけど やばいやり方してないだろうな?
は?いくらお前でも大逆転が過ぎやしないかってな。
もともと有望な会社 目ぇつけててん。全然 問題ないわ。
(高橋)分かった。
♪~
しかし…。
(テレビ)「投資のカリスマ 岩倉悠人さんにインサイダー取引の疑惑が浮上と…」。
(雪乃)ちょ…。
ちょっと あんた!ちょっと来て!
(梅津)何… どないしたん忙しい時にホンマ…。
テレビかいな。(光瀬)「株の売買をするということですね」。
「はあ… まあ それが 犯罪になると」。悠人君やんか…。
(光瀬)「一般投資家が不利になり証券市場の信頼性が損なわれますので」。
「はあ~。 では 今回 ルールを破って一人勝ちをしようと考えたのでは…」。
えらいこっちゃ…。
めぐみさん 知らせんと!おい…。
岩倉家に 波乱が訪れようとしていました。
お兄ちゃんは 悪いことなんかせえへん。
なんてことしてくれたんだよ!何とか言えよ!
やっと会えました。貴司君のこと どう思ってるん?
なくなったもんは 二度と取り戻されへん。
あとから悔やんだって 遅いんやて。
お兄ちゃん… 何してんの。