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ウクライナ「ナチスの精神的後継者はロシア」…プーチン氏「祖国防衛」演説に反発

読売新聞 / 2023年2月3日 12時24分

2日、ロシア南部ボルゴグラードで演説をするプーチン大統領=AP

 ロシアのプーチン大統領は、2日に露南部ボルゴグラード(旧スターリングラード)で行った演説で、ドイツがウクライナに戦車「レオパルト2」の供与を決めたことについて、「我々は再び脅かされている」と主張した。ウクライナ侵略を「祖国防衛」の歴史にすり替える演説に対し、ウクライナ側は批判を強めている。

 演説は、ソ連がナチス・ドイツと戦った第2次大戦の独ソ戦(1941〜45年)で、勝利への転換点となったスターリングラード攻防戦の終結80年に合わせて行われた。

 プーチン氏は演説で、レオパルト2の供与を批判し、「ナチズムが現代の装いで出現し、再び我々の安全保障を脅かしている」と主張した。プーチン氏は「ロシアとの現代の戦争は全く異なるものになる」としたが、具体的な方針については言及しなかった。

 ロシアの侵略を巡り、途上国などが経済制裁に慎重な姿勢をとっていることについて、プーチン氏は「我々には世界中に多くの友人がいる」と主張した。

 これに対し、ウクライナ国防省は、「ナチスの精神的後継者であるロシアは、ウクライナの都市を地上から消し去っている。ロシアにとってスターリングラードは敗北を思い起こさせるものとなるだろう」とツイッターで反発した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2日夜のビデオ演説で、「ロシアの戦略的な敗北はすでに明らかだ」と強調した。ゼレンスキー氏は「戦術的に見れば、ロシアはまだ攻撃的な行動を試みる資源を持っている」とも述べ、さらなる武器供与が必要との認識を示した。

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