HISTORY 2022.12.11
脚本の三谷幸喜さんが「これが原作のつもりで書いている」と話されている『吾妻鏡』。この史書には、治承4年(1180)の「以仁王の乱」をはじまりとする鎌倉幕府の歴史が記されています。第47回で描かれた主なエピソードをご紹介します。
酉とりの剋こく(午後5時~7時)に伊賀光季いがみつすえの使者が京から鎌倉に到着し、「去る13日の未ひつじの剋こく(午後1時~3時)に、後鳥羽上皇の考えに背いた源頼茂を誅殺した」と報告しました。
源頼茂の一党は、合戦の際に内裏の区画内の建物に火を放ちました。これにより、仁寿殿じじゅうでんの観音像、応神天皇の御輿みこしに加え、大嘗会だいじょうえや即位式の際に使用する蔵人方の装束や霊物などが焼失しました。
午うまの剋こく(午前11時~午後1時)に三寅の着袴ちゃっこの儀が行われました。着袴の儀とは、子どもの成長を祝って初めて袴を身に着ける行事のことです。
去る15日の午うまの剋こく(午前11時~午後1時)に後鳥羽上皇が官軍を派遣し、伊賀光季を誅殺しました。
後鳥羽上皇は北条義時追討の宣旨を五畿七道に下しました。関東分の宣旨はきょう鎌倉に到着し、押松丸という藤原秀康の従者が所持していたようです。
三浦義村は弟・三浦胤義から届いた書状を持って北条義時のもとへ赴おもむくと、「反逆には加担せず、北条義時の味方として並びない忠誠を尽くす」と語りました。
政子が居並ぶ御家人たちを前に、「源頼朝様が朝敵を征伐し、幕府を開いて以降、その恩は山よりも高く、海よりも深い。三代にわたる将軍の遺跡を守るように。後鳥羽上皇方に付きたければ、今すぐに申し出なさい」と語りかけました。
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