「裕福さ」が違った
日本の在日として韓国で暮らすようになって、それが韓国では差別される対象者となることがあることも知った。
アメリカ、ヨーロッパと韓国人が移民として出て行ってるどの国よりも、日本で生まれ育った在日は、韓国人に取って反日教育も重なって韓国を捨てた罪人扱いされることがあるのだ。これには私自身、ほとほと困り果てたことが少なくない。
韓国の反日教育はすべての日本関連のものを否定するように作り込まれているが、そんな教育が70年以上続いてきたのだから根深い。
また、2000年までも韓国は時給200円ほどの国だったわけで、それだけでも日本とは「裕福さ」から来る余裕がまったく違った。余裕があるから色んなことに目も向けられるが、貧しい中でほかに目を向ける経済的な余裕もなく、学校教育で学んだことくらいしか信じてこられなかったという側面もあるだろう。
そういった裕福へのやっかみの対象になっているのも在日なのだと、感じることは多々あった。