なにが「不満」なのか…?
一例をあげれば、いわゆる特別永住者と近年、日本に入って来た永住者とは違う。特別永住者というのは、1991年(平成3年)11月1日に執行された「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法(入管特例法)」によって定められた在留資格を持つ外国人のことをいう。
私が学生の頃は特別永住権というものはなく、後で作られた権利だ。それが誰の都合でなぜつくられたかはわからないが、日本で暮らす以上は日本の法に従う以上、この制度内で暮らさないといけない。それならば「帰化」すればいいじゃないか、と言ってくる人もいるが、帰化は多くの人が思うほど簡単ではない。
同時に、現在、私はほとんど日本人同様に権利を得ている中で、帰化して得られる権利は参政権くらいなもので、すでに参政権のないお気楽な生活に慣れ過ぎている感もあったりするのだ。
どうしても参政権が欲しいのならば帰化も検討するが、参政権のないお気楽生活は思った以上に気楽だったりする。
そんな我々から見れば、街頭に立って日本の不満を訴えたりしている人たちが不思議だったりもする。