最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は国などから補助金計約1億7千万円を詐取したとして詐欺罪などに問われ、上告が退けられた学校法人「森友学園」の理事長籠池泰典(本名・康博)被告(69)と妻諄子(本名・真美)被告(66)の異議申し立てを棄却する決定をした。1月30日付。泰典被告を懲役5年、諄子被告を懲役2年6月とした二審大阪高裁判決が確定する。保釈中の両被告は収監される。
深山裁判長は申し立てには理由がないと判断した。
判決によると、両被告は共謀し2016~17年、大阪府豊中市の国有地で開校予定だった小学校建設を巡り、国の補助金約5600万円を詐取するなどした。