一人では難しいことも
周りの人と関係性を構築し、
助け合いながら
技術者として大きく成長していきたい。
研究開発事業
長谷川 雄大Yuta Hasegawa
電子応用技術R&Dセンター
工学研究科修了/2014年入社
(技術系)
学生時代は電気工学を専攻しており、ファイバレーザを研究をしていた長谷川。その研究の中で、フジクラ製のファイバ融着器を使用していたことがきっかけで、さらにフジクラがファイバレーザの製品に強いこともあり、大学での経験を活かして働きたいとフジクラを志望したという。入社後は電子応用技術R&Dセンターでミリ波(※)無線モジュールの開発を担当している。
※波長がミリ単位(1~10mm)の電磁波。現在利用されている携帯電話の電波の周波数の数十倍も高い周波数となる。
※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。
現在の仕事内容
フジクラは現在、ミリ波無線モジュールの開発を推し進めています。私はミリ波無線基板の開発をする部署に所属しており、その中でもミリ波のアンテナなどの設計と測定を担当。ファイバの敷設困難な地域では、バックアップ用回線に広帯域かつ長距離でつながる無線装置が求められています。ミリ波帯は、従来の無線周波数帯に比べて利用可能な周波数帯域が広いこともあり、広帯域への伝送が可能。しかしミリ波帯は大気と基板の伝送損失が大きいので、低損失・高利得・広帯域なアンテナが必須になります。フジクラが保有している低損失材料加工技術を用いて、高利得で広帯域なアンテナモジュールの実現を目指しています。
一番印象に残っているエピソード
以前に、自分が取り組んでいたのとは異なる開発テーマについて思いついたことがあり、簡単な初期検討後に提案したところ、新規開発テーマとして取り組めるようになったことがあります。その後、机上検討だけではなく、仕様を決めながら試作し、評価するまで至ったのです。
フジクラにはさまざまな論文や文献が読め、知識を広く集められる環境が整えられています。そのため、実現ができそうだと考えたことを頭の中だけで終わらせるのではなく、実際に研究開発できるので、知識欲がある人や創造的にモノづくりをしたい人には最高の職場だと思います。最終的には製品に結びつくことはありませんでしたが、意見を取り入れられたり、思いついたことを開発しやすい環境だと感じました。
今後の目標
技術やサービスが年々高度化、多様化する社会の中で、自分の専門分野以外のことにも興味を持ち、学び続けなければならないと感じています。まずは情報を集めながら勉強し、さまざまな知識を身に付けることで、複雑な事柄に対しても課題を見つけ解決できるようになりたいと考えています。しかし、一人では分かること、できることが限られます。ですが、フジクラにはさまざまな領域の専門家がいます。その方たちと互いの知識を共有し、助け合えるような関係性を構築すること。そしてゆくゆくは、現在携わっているミリ波の事業化に貢献し、周りの人たちに「この製品の開発に携わったんだ」と胸を張れる技術者になりたいと思います。