【BS朝日 毎週水曜 よる8時00分放送】
通常非公開の文化財が、期間限定で特別公開される「京の冬の旅」。今回はその中でも、徳川家康と同時代を生きた人物にまつわる「二度と観られないかもしれない」貴重な文化財を、俳優・尾上右近さんが訪ねます。
まずはテレビ番組初登場だという大徳寺の塔頭「三玄院」へ。見事な「八方睨みの虎」の襖絵を間近で拝見します。実はこの寺、石田三成や徳川方の武将たちからも愛されていたと言います。さらに特別公開の期間でも立ち入ることができない茶室には驚きの仕掛けが。続いて向かったのは、妙心寺の塔頭「壽聖院」。ここは石田三成が父のために創建した、石田家一族の菩提寺。こちらには、わずかしか残されていないという三成、そして三成の父と息子の肖像画が。これらの作品からわかる石田家三代の知られざる素顔とは?さらに三成の署名入りの書状も。醍醐寺の塔頭で別格本山でもある「理性院」。ここには徳川家の御用絵師として活躍した狩野探幽が、10代の頃に手がけた障壁画が残されています。この作品はあることから、幻の傑作とも言われています。その理由とは?家康が土地を寄進し、建立された「東本願寺」にも足を運びます。こちらで案内いただくのは、「非公開の近代和風建築」。500畳を超える大広間「大寝殿」や、来賓の接待用に今も使われている「白書院」を見学。東本願寺は、右近さんが以前出演された映画でも使用された場所でもありました。そのワンシーンを再演!?悠久の歴史を刻むいにしえの都だからこそ残されている、非公開の文化財に出会う旅へ出かけます。
旅人:尾上右近(歌舞伎俳優)