1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

千葉県の市役所「生活保護担当職員」の呆れた実態 衆人環視でのタメ口に「嘘つき」「泥棒」呼ばわり

東洋経済オンライン / 2023年1月27日 14時0分

「本当は派遣じゃなくて普通に就職したかったですよ。でも、ネットで『フォークマン』『仕事』で検索しても、派遣しかないんです」

しかし、40社、50社と連絡をしても、求人情報どおりの仕事が得られることはまずなかった。面接に行くと「その仕事はもう埋まってしまいました」と言われるのだという。結局紹介されるのはより待遇の悪いものばかり。

1年余り勤めた会社もあったが、住民税を滞納していた沖縄の自治体から会社あてに給与差し押さえの連絡があったことで退職を余儀なくされた。上司から同僚らの面前で「お前、沖縄で何かやらかしたのか」と問い詰められたのだ。タケアキさんによると、自治体の担当者とは、生活に余裕がないので納付期限について相談をしていた最中のことだった。

「担当者と音信不通になったわけでもないのに。どうして行政は僕の足を引っ張るようなことをするのか……」

次第に生活は厳しくなり、2日で豆腐1丁しか食べられないこともあった。「お金がなかったのもありますが、食欲そのものがなかった」とタケアキさん。沖縄に戻ることも考えたものの、すでに生活の拠点はない。家族との関係も良好とはいえなかった。「死にたい。でも、死ぬのは怖いし、痛いだろうな」と思い詰めるようになったころ、職業紹介の会社の面接担当者が「まずは生活を立て直して」と紹介してくれたのが、生活困窮者の支援活動している東京のNPO法人だったという。

行政への不信感が募る出来事

生活保護に話を戻すと、このNPO法人のスタッフ同行の下、何とか申請はできたものの、その後も行政への不信感が募る出来事は続いた。

まず利用が決まるまでの1カ月の間に支給されたのはたったの1万円と、菓子パンと乾麺、缶詰数個だけ。これでは餓死してしまうと、最低限の食料を差し入れたのは、またしてNPO法人だった。

この間、タケアキさんの自宅を訪れたCWがやったことといえば、大家の車の外観や内部を撮影すること。「車を運転したらわかりますからね」と言って帰っていったので、走行距離メーターを監視しているという意味なのだろう。

また、行政側のミスで保護費が多く払われたことがあったが、このときは3万円ほどを一括で返還させられた。保護費の支給額は文字どおり最低限の生活ができる水準である。過払いがあった場合、通常は分割での返還とする。「財布の中に小銭しか残らなかった」というタケアキさんはさすがに「(次の支給日まで)これで生きろっていうんですか」と訴えた。これに対してCWはこう返したという。

CCPA Notice
あなたにオススメ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング